神様のイタズラ

昨日8年付き合っていた彼女と破局を迎えた

原因は、たった一度の僕の浮気だった。今考えると、何故浮気したのかすらもわからなかった。

多分、神様のイタズラだとしか思え無い…

例えそうだったとしても彼女を傷つけたのは、

僕自身だ。


彼女は深く傷つき僕の元を去っていき、それから、一切連絡が取れない。彼女の事を考えるながら、ボーと街をあるいていた。【パサッ】っと何かが目の前に落ちた。可愛い、花柄の封筒だった。

僕は、封筒を拾いあげ、前を歩く女性に、『あの、これ落としましたよ!』と、声をかけた。

女性は、封筒は自分の物では無いと言い、怪訝そうな顔でその場から立ち去った。封筒に宛名は無く、封はされていなかったので、落とし主の手がかりが無いか、封筒をあけると、2つ折りになった手紙が一枚と家の鍵が入っていた。


手紙には、『さようなら、アナタと一緒にいたかった。最期に会えないのが心残りです。』と遺書の様な内容だった。右下に【なつみ】と別れた彼女と同じ名前が書かれていた…鍵は僕の部屋の鍵だった。僕は辺りを見回した……すると


『にいちゃん、上ッ!危ない!』その声に反応し、僕は反射的に上を見上げると、『最期に会えたね』と笑顔の彼女が、勢いよく僕の上に落ちてきた……

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