バーベキュー



今日は幼馴染のユウジとバーベキュー

ユウジは、彼女を連れて来るので、俺に、『俺だけ、女いても、お前つまんねーだろ?』と、当日ユウジは、自分の元カノを連れて、今の彼女と一緒にキャンプ場にやって来た。俺は、ユウジの腕を引っぱり、彼女達から、少し離れた所に連れて行き、ユウジに言った。『お前さ、俺に彼女がいないからって、女の子連れて来てくれるのは、ありがたいけどさ、アイツお前の元カノじゃん!お前、彼女に、殺されるぞ!』と、フザケて、胸の辺りをパンチした。ユウジは、笑って.『大丈夫っしょ?』と、軽いノリで答えた。彼女達の元に戻ると、2人共いない、最悪の事態は、既に起こっていたようだ。


周りを見渡すと、泣きながら、元カノが走ってきた。ユウジは、元カノに、どうしたのかと尋ねた。元カノは、泣きながら、『あの女、絶対に、頭オカシイよ!ユウジと、私が、車でイチャついてたって、言って、いきなり、私の髪つかんで、ビンタして、引きずりまわした挙句、ユウジと、私を殺すって……』ユウジは、元カノを抱きしめ、子供でも、あやすかの様に『わかった、わかった、大丈夫、もう、大丈夫だから、飯にしよっ、あ、オヤツにしよっ!』と相変わらずノリが軽い。


日も暮れて、元カノも泣き止んだが、彼女は帰ってこなかった。俺達は仕方なくバーベキューを三人で始める事にした。俺とユウジは、マキにする枝を拾いに行った。マキを作るのに、手持ちのナタを持ってきたので、リュックからナタを出そうと、探したが、ナタが見当たら無い…ユウジに『ナタが無いんだ!』と伝えると、2人の脳裏には、彼女が吐き捨て言った『殺す』のフレーズが急に現実味を帯びて、頭の中で何度もリピーとされ、震え出した。


『バーベキュー出来たよ〜』と元カノの明るい声がしたので、一旦、戻ると、元カノは、新聞紙と着火材を使い、こんがりと、美味そうなバーベキューが、出来上がっていた。ユウジは、『何だよ、枝とか、いらねーじゃんよー!いっただき〜』と、バーベキューにカブリつくと、『マジで、うんめ〜サイッコ〜』と歓喜の声を上げた。

次の瞬間、後ろの草むらで、ガサッガサガサガサッ!っと何かが動いた。俺とユウジは、青ざめた…。元カノは、青ざめる俺達を見て、『どうしたの?』とキョトンとしている。


ユウジは、『あ、あの、さ、アイツ、もしかすっと、俺達を殺すって、言ってたの、本気かもしんねーぞっ!マジ、ヤベーって!』と、バーベキューを持ち、肉をほうばりながら、元カノに言った。


そんなユウジに、元カノは爆笑しながら、『それは、無い、無い無い無いって!チョーウケるんですけど〜!だってユウジ今、アイツを喰ってんじゃん…』とユウジに言った。

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