夕焼け色のお守りを

Rain☂

これは、俺の高校生の時の話だ————。

俺は過ごす。毎日を、日常を

第1話 俺はいたって普通の学生だ。

俺は榊龍吾サカキリュウゴ

普通の警察の警部だ。

強いて普通じゃないところを挙げるなら、

部下と体質だけだ。




部下が可笑しいなんて、人間社会においては意外と普通なのかもしれない。

至って普通とは言えないかもしれないが、当たり前とはいえるかもしれない。

特殊なやつが多いのは、俺がかかわっているのかもしれないが。




そして、体質についてだが。

俺は昔から、変なものが見えていた。

幽霊だとかの類ではあるが、幽霊は見たことはない。

所謂、だとかといった物だ。




別に、降霊術をやったわけではない。

両親がそういう体質でもないし、そういう職に就いているわけでもない。

ただ、昔から見えるというだけだ。




危害を加えてくるやつもたまにいるから、剣道を学ぶキッカケにもなったし、

そのおかげもあって目指していた警察にも入れた。

昔から、俺は、自分で言うのもなんだが正直者だったから。

普通の会社に入るよりも、警察に入りたかった。


この物語は、俺が警察学校を目指していた高校の時の話だ。




この頃俺は、いたって普通に生活を送っていた。

妖の類にもしばらくあって居なかったし、俺自身その存在を忘れかけていた。

高校は実家から離れた場所を受験して、一人暮らしをしていた。

高校生から一人暮らしというのもあり、親は定期的に家を訪れていた。

普通なら実家から通うんだろうが、俺は一人暮らしを選んだ。

安全な家を選んだし、自身も気を付けていたから危険はあまりなかったと思う。




そんな生活をして、半年が過ぎた日のこと。

俺が住む家は住宅街の中ほどにあるのだが、急に神社が建設されることになったんだ。

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