第6話 これは恋心?
「ねぇ、そう言えば妹ちゃんたちって中学生だよね?」
「当たり前だろ。中学生三年生だよ!」
俺は何故か清水と高校へ登校していた。
「じゃあ今年受験じゃんか。」
「ああ。確かあいつ等は俺達と同じ高校に来るっていってたな。」
「へ~、じゃあ私たちの後輩だ!」
こいつだけには近づけないでおこう。危ない気がする。
「で!ちょっとさ、話があるんだけど。」
「嫌だ!断る!」
「まだ何も言ってない!」
そんな会話をしている間に学校に着いていた。
「じゃ、私先に行くから。またね!」
「二度と来るな。」
「酷い!ま、そんな事言ったて行くからいいんだけどね!」
俺の事なんて考えてないんだろうな……。
そんな事より今はクラスの事だな。
あ~めんどくさい。行きたくない。
「うわ!」
「ん?あ、ごめ…ん?」
考え事をしていて誰かにぶつかってしまった。
「あ、こっちこそごめんね!」
「いや、だ、大丈夫だ。」
そこにいたのは、まるで天使のような少女だった。
「ごめん急いでるから僕もう行くね。」
「あ、ああ。じゃあね。」
何だ?この胸の高鳴りは?これがまさか……。
恋心と言うものなのか。そうだ。きっと俺の心はさっきの少女に奪われてしまったんだな。
「ちょっと何突っ立てんのよ。」
あ~もう一度会いたい。
「聞いてるの!?おーい聞いてますか?」
「うるせーな。聞こえてるよ。それよかお前先にいってたんじゃねーのか?」
「そう言えばさっきの子って大鳥栞奈君ね。」
結局俺は無視なのね。
ん?て、言うか。今なんて言った?
「おい!今なんて言った。」
「え?だからさっきの子は栞奈くんねって言ったのよ。」
な、何だと……。
「く、君?と、と言うことはまさかさっきの天使のような少女は男だってことなのか?」
「はぁ~?何言ってんのよ。そんなの当たり前でしょ。キモチ悪い。」
男?男に恋心を懐いていたのか。
「そんなのってないだろ……。」
「ちょっとあんた大丈夫?顔色悪いけど?」
妹達よ。お兄ちゃんを許してくれ。それでもやはりあの男の娘を忘れられない。
「それにしてもまだやってるんだね……。」
「なに」
その時運悪くチャイムがなった。
「やば!一時間目移動だった!じゃあね!」
何て騒がしいやつなんだ。
それにしても最後の言葉、気になるな。
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