非リアだってリア充で非リアだっ!
ちゅあ
間違えた
ジメジメしている...もうすぐ7月だからカラッとした天気になればいいな...なんてまだはやいか
ろくに雨は降っていないのに湿気がムンムンとしている。
「エアコン...つけようかな。」
いや、だめだ!
これ以上、県外にいる家族に迷惑をかけてはいけない。バイトができる高校なので一応バイトはしているが俺は一応学生なので、学業がある。
なので食材と日用品と少しばかりではあるが好きなアニメのグッズなどを買うしかない
ピンポーン
インターホンがなった。きっとAmaz●nだろうと思いつつ俺はインターホン越しに受け答えをし、Amaz●nの人だと確認した。
そしてドアをあける
それにしてもこの人、声可愛いな...ていうか女の人が配達員なんてめずらし...い?ん?
「あ、芹沢 康太さんですか?こちらお荷物ですよ!判子お願いしますね!」
と配達員の人が言った。
「あ、はい...ありがとうございます...。」
俺は戸惑いながらも返事をした。
何故戸惑ったのかと言うと、配達員の女の人...いや、男の人がすごいイケメンだったからだ。
なのに声がめちゃくちゃ可愛い。声だけで俺はときめいた。
俺はホモではないはずだ...はずだ?
いや、やめよう。こんなことを考えていては本当にホモになりそうだ。
このジメジメとした暑さのせいで頭がおかしくなったのかな
まぁ、ひとまず配達員の人のことはおいておいて荷物の中身を確認するとしよう。
「...な...な...な...ならならの初回限定盤DVDBOX...!やっと...やっと!労働時間を増やして食費も削ってお金を貯めた俺の労力が報われる時がきた...きた!よし、さっそく観よう!(興奮)」
ヒトが視認できる程度の黒い小さなものがあったがこの興奮の前ではどうでもいい
前略
俺はコツコツ貯めたお金を大好きなアニメの初回限定盤DVDBOXにつぎこみましたが、俺が買ったのは初回限定盤DVDBOXではなく初回限定盤ブルーレイBOXだったようです。
俺の家にあるレコーダーはブルーレイには対応しておらず、結局レコーダーを買い直すしかないそうです。
草々
六月 二十五日 芹沢 康太
田舎のおっ母さん様
「...まちがえた...なんてこった...」
と俺は悲しみに囚われる
「...お母さん東京住みだ...思いっきり都会!俺は徳島だし!徳島の方が田舎じゃないか!!!」
大声をあらげる
しまった!やばいやばい!(語彙力を無くす)
ここアパート!隣に筒抜け!はずかしい!
俺はこの焦りと恥ずかしさとDVDとブルーレイを間違えた行き場の無い怒りに住処を与えるため、某SNSに戯言を呟く。
「やばいDVDとブルーレイまちがえた!田舎と都会を間違えるぐらいにははずかしい!」
スマホの画面をタップしてポンッと呟けるなんて...《ルビを入力…》と今では当たり前のことに俺は感動する。
と同時に現実の俺の口は動きだした
「さぁーて...ТL巡回するか!」
非リアだってリア充で非リアだっ! ちゅあ @cyua0309
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。非リアだってリア充で非リアだっ!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます