踊り場

「とどまるべからず」

貼り紙がしてあったわけじゃない

でも思えば、皆そうしていた

そんな場所で

始めてしまった

ネバーランドごっこが

続けられたのは

時間の魔法なんかじゃなく

誰もとどまらなかったからだと

気づいた日

とうとう君の背中も見送った


ここにいる

ただそれだけの簡単なことだろう

でもつらくて、苦しいんだ

そんな場所から

生じてしまった

ごっこのはずの本物の痛みは

君がいないせいじゃなく

僕がいるせいなんだと

わかった日

そして、


ここにいられないほどの痛みなら

ここから踏み出すことだって

たぶん、きっと、どうか

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