第448話決断の時

今朝は透析に出る私の声に何時もの妻の「行ってらっしゃい!」と言う声が聞こえません。

妻は私が出てすぐにパートに出かけます。

心配になって台所を覗くと妻が座り込んでいます。

「どうした?」

「血圧が高い見たい」

最近は160ほどに上がり通院しています。

さっそく我が家の血圧計を持ち出します。

私も透析の前は180にも上がっていて降圧剤で今は140に落ちています。

やはり180になっています。

私は透析クリニックに携帯を入れて透析を明日に変更してもらって妻を病院に連れて行きます。

診察の間NPOにも連絡を入れて休みを伝えます。

編集長が出てきて「ゆっくり休んでください」と簡単に報告をします。

今日はフリーペーパーの原稿の読み合わせだったなと・・・。

先日の相棒からメールが入っていました。

「やはり新会社が出来るようで挨拶状が出ていました。メールで添付しておきます」とあった。

労働裁判もこの辺りが決断の時期のようです。

30分ほどして診察室から少し元気になった妻が出てきます。

「忙しくて降圧剤を飲み忘れていて、怒られちゃったわ」

「パートはどうだ?」

「立づめで冷凍庫に出入りするのが駄目みたい」

「辞めるか?」

「これからの生活を考えたら…」

「裁判も和解の時期かと?一度考えてみるよ」

「久しぶりにスパゲッティでも食べて帰らない?」

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