第416話助成金に頼らない
「いよいよ裁判ね?」
パートで手を腱鞘炎になった女房に、
「ああ」
と生返事をして今日は非透析日でリュックを背負って大川沿いを歩きます。
私の頭の中には控訴を覚悟してます。
「金が尽きるまで裁判を続けると悪も勝つのだ」
今でもこの声が残っています。
もう理事長が引退する噂が飛び交ってます。
今日は朝からNPOの一番広い会議室に開発室と編集室が引っ越しです。
今回から編集5人、半農半X教室5人、空室対策5人に分けました。
昼からは室長と各リーダーで初会議です。
「空室対策はようやく市内の行政のビルをすべてアップしましたから、次は黒字化が目標です」
「何時には?」
副部長となった編集長が計数管理をします。
「9月末には初黒字、年内にはすべての赤字を解消できると」
「半農半X教室は年内に開講教室が1000教室になります。それで年内には講師育成NPOを2NPOから5NPOにする必要があります」
「利益は?」
「今の2倍に。半農半X教室だけでNPOの黒字は確定します」
「次は助成金を当てにしない運営を今からシステム作りですよ」
「部長そこまで考える必要があるのですか?」
「今の国の財政では独立運営の基盤を模索しておくべきです」
今までNPOの弱体化の原因はここにあるのです。
「編集室も半農半X教室だけに頼る運営から新しいゾーンの開拓を考えています。独自出版で年内で5冊発刊を考えています。それと半農半X教室のテキストも独自出版と考えています」
逞しいですね。
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