第403話商品モニター

透析が終わって駆け足で1時から始まっている商品モニターの教室に出ます。

着いたのは2時半を過ぎていて担当の弟子の女性が汗をかきながら奮戦しています。

編集長がカメラを構えて手を上げます。

今日は年齢制限がなく30歳代の主婦から70歳のシニアまで様々です。

「今回はフランスのサラダ菜のあまり栽培されていない種袋3種類です」

と実際に育ててもらって収穫、食べてもらうところまでの長丁場のようです。

クライアントは種の通販会社で向こうの担当から提案がありました。

それで室内で揉んで30人で3か月で写真つきのブログをアップしてもらいます。

1人IT社長もアップ前の相談に乗ります。

「こんなのでお金がもらえるのかね?」

シニアの方が質問します。

「まずこれは初めての試みですので、双方無理のない金額で出発です。ただ同様の商品モニターでの実績はあります」

私は透析前にITの会社で同様の事業をしていました。

この商談を決める時の実績でも見せました。

1人IT社長が用意してくれた過去のブログを見せ、アクセスグラフを見せます。

「これは他のシニアNPOでのシニアシューズの優秀アンケートのブログです。約3か月でこれだけのアクセツが上がりました」

「それがどうしてお金になるんだ?」

「これは新商品で通常の宣伝費の10分の1で同様の売り上げ実績を上げたのです」

いつの間にか講師をバトンたちしています。

編集長は今回の商品モニターを記事にするようです。

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