第400話持てるものは友

新理事からもう1か月前から宿題を貰っています。

今日はNPO再生教室の初日で新理事が開講の2時間を持っています。

私は次週に2時間担当して、編集長は次次週の2時間を担当します。

「どうでしたか?」

「いや50人も入ると凄いね。質問の時間をもっと採らないとダメだな」

杖がいらなくなった編集長がアイスコーヒーを入れます。

「宿題は?」

彼は理事長からの行政の要請を事業化させようとしています。

行政は今回の空室対策で気をよくしたのか中心地の空室のリストを出してきたのです。

「これは今の管理していると同等ありますよ」

編集長は呆れています。

「行政にあの条件を提案してもらえましたか?」

「今回は無料期間は6か月にしてほしいそうだ。その代り通常賃料の7割で貸し出すということなんだ」

「異業者交流会などに紹介をかけています。これでもまだ3割です」

「自前の教室を入れても5割が精一杯ですよ」

「一つ昔のベンチャー仲間にお願いしてるのだが?」

これは前もってベンチャーブースを運営している社長に提案をしていたのです。

「例の提案の空室リストを送るが検討できるかな?」

彼は昔私の会社にいて今不動産会社を運営しています。

「いい場所が多いですね。このうち3か所を検討してみますよ」

「何とかなりそうですね?」

編集長が笑っています。

持てるものは友です。

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