第385話一心一体
今日は頑張って梅雨の晴れ間大川沿いを歩いてリュックを背負って歩いています。
「ご無沙汰してます」
久しぶりの相棒の部長からです。
「今もNPOですか?」
「ようやく居場所が出来てもう一度出直しですね。そちらは?」
「今度は倉庫の管理人でリフトの試験を受けました。こちらの裁判は先行き暗いですがそちらはどうですか?」
「やはりだらだらですよ。働き盛りに裁判は無理ですね」
「こちらは弁護士に任せきりですよ」
「それは不味いですよ!最低毎回の調書をしっかり読んでおかないと結構間違いが多いのですよ」
そのちょっとした間違いが最後に致命傷になります。
NPOに着くと事務局の廊下は人だかりです。
編集長が肩を叩いて狭い編集室の打ち合わせテーブルに案内します。
「ようやく人事体制が発表されたのです。天下りの社員は8人のうちに7人は退職されました。その他に若い人も3人退職して逆に人手不足で」
「そうだろうな」
今迄の行政がらみは7人体制から2人体制に、総務人事も5人から2人に削減されたようです。
「新理事が部長となって異業種交流会事業が始まります。ここには5人が配置されて商品モニターも手掛けます。こことは編集室が連携します」
「広い部屋に移れるんだね?」
「今日引っ越しですよ」
彼女が作った配置図です。
「室長と編集長が並ぶのですね?」
「開発室と編集室は一心一体ですよ」
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