第365話『確約書』って?

今日は透析の後シニアNPOの砂栽培のハウスを覗きます。

近くの幼稚園や保育所を招いて苺狩りをすることになりました。

理事長と半農半xの葡萄園の彼がハウスの指導をしています。

私と編集長は苺狩りの撮影で大わらわです。

制作者の教室の生徒も応援に来てくれています。

「これなら来週もできそうですね?」

編集長が紙の皿にミルクを入れて苺を持ってきてくれます。

私はハローワークから送られてきた手紙を見て憤慨しています。

『確約書』という仮処分命令で払われた金を返せというものです。

私は離職票も貰えず、賃金も未払いで前途真っ暗でハローワークに相談に行ったのです。

「会社が懲戒解雇と言っているので、自己都合と同じ3か月待ちで半分の仮払い支給になります」

「裁判を起こしています」

「それは関係なく会社の懲戒解雇で行います。異議申し立てがあればこの用紙に書いてください」

そう言われて提出しても1か月たっても回答がありません。

我慢が出来ずに申し立てると、職員は「認められていません」とだけ。

「返却したら正式に裁判決定時までの雇用保険が給付されるのですか?」

「・・・」

無回答でした。

「いやな手紙のようですね?」

「でもここから歩き出すしかありません。出来たらこういう問題もフリーペーパーにコーナーを作りたいですね」

「来月号から作ります!」

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