第300話チーム

今日の透析の血液検査ではカリウムが6.4となりケイキサレードドライシロップの薬が増えました。

「心臓が止まる恐れがありますから」

と医院長に脅されてクリニックから途中で食事をとってシニアNPOに到着します。

長机にシニアNPOの企画チームがすでに並んでいます。

いつの間にかこのチームも7人に膨らんで毎週行われています。

「半農半xの教材やパワーポイントはすでに納品済みです」

銀行時代の同期の事務長が全体の進行チェックをしてくれています。

「講師育成は明日から第1回目が始まりますが、前回協議した通り全科目を受けることを原則にしました。とくに農業の先生が困っておられますが。今回は7人受講です」

ここの担当は経理の先生が仕切っています。

この会議の模様は一人IT社長がビデオと録音を担当していてホームページにアップします。

「NPO等の申し込みやが取り敢えず5社からスタートになったわ。ただ助成金申請に問題が出てきてるんや」

理事長が担当の私を見る。

「5社のうち2社が審査の要件を満たしていないのでこちらが教室使用という申請にします。それと各NPOで募集力が違いすぎるので募集はこちらのホームページからも行います。その見積もりは一人IT社長に今回の議題に提出してもらっています」

こうして話していると懐かしい起業家時代を思い出します。

「それからここの裏の砂栽培のハウスについては行政とも話をして、助成金半額、後は公的融資で進めます。返済計画では地代も含め教室の利益で充分です。2月には双方決裁が出そうで3月から教室に使える見込みです」

「その頃は半農半xの教室は3教室になるさ」

理事長がガッツポーズで締めます。

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