第277話内視鏡検査

「今日は膀胱の内視鏡検査だね?」

女房は昼からハローワークに仕事の検索に行きます。

私は淀川の大川沿いを今年初飛来したユリカモメを見ながら病院に行きます。

病院に着くとまず検尿と血液検査を済ませて1時間待って診察室に入ります。

「6か月経ちましたがどうですか?」

「血尿も排尿痛もなくなりました。ついに透析も始まりました」

「検尿と血液検査では異常は見られませんでした」

前回も内視鏡検査後血尿と排尿痛が続きました。

ベットに寝て局所麻酔をして直径6mm、長さ30cmくらいの金属製の筒を、尿道口から挿入して、尿道と膀胱を観察します。

これが本当に痛いのです!

「男性は尿道が長く曲っているので苦痛を訴えることが少なくありません。とくに尿道は凄く狭くなっていますね」

画像が隣の画面に映ります。

「再発は見られませんね」

内視鏡を引き出した後のガーゼに薄い血が。

悪い予感がします。

その後障害年金の診断書を受けとります。

IT一人社長からの電話です。

「経理と農業の担当と今日会いました。パワーポイントの仕事を貰いました」

「よかった」

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