第261話特定疾病療養受領証(マル長)

今日は農業訓練の休校日を利用して入院準備です。

病気になって分かったことですが、各種申請については自分でよく調べないと大損すると言うことです。

「特定疾病療養受領証交付申請書」を私は会社を辞めているので区役所に貰いに出かけます。

これを入院の時に病院に提出して医師の証明欄に証明を貰います。

入院している私ではだめなので、女房に区役所に行って「特定疾病療養受領証」の交付をその場で受けます。

これを退院する時に提出します。

医療機関の窓口では、月10,000円の負担で医療を受けることができます。

月収53万円以上ある人の自己負担額は月額2万円となります。

その足でシニアNPOの理事長に会いに行ってきます。

「どうや、透析生活を覚悟したか?」

「いやまだまだ覚悟と言うところには。今は準備をしっかりすることで精一杯です」

先輩は引き出しから封筒を出してきます。

「ここは関西では5本の指に入るシニアNPOでこちらの新米とは違うんや。ここのホームページを見て半農半xの教室に惚れ込んでくれてなあ。来週に視察にわざわざ理事長が来てくれる。それでなあ。担当者のみんなで話し合ったんや。半農半xのきちっとした教科書とカラキュラムを作ろうと盛り上がったわけや」

「いいですね」

「いいですねじゃないよ。きみが総監修だ。費用は今回の教室の利益を充てる。入院中に骨子を練ってくれ。現在用意できているものはコピーを取っているのでベットでゆっくり読んでくれよ」

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