第258話シャント導入前

農業訓練の校長が現在の欠席の予定で卒業できますとメールを入れてくれていました。

小豆島に行った古民家の彼女は連絡が繋がりませんでした。

退院は女房はパートで来れないので、息子が車で荷物を受けとって支払いを済ませてくれます。

「どう?」

就活で苦しんで今の会社にようやく入りました。

「これからは体と程よい付き合いせんと」

親の私の事件が10年程続き生活環境が激変して彼は逆に逞しくなりました。

私を透析クリニックまで送ってくれて帰ります。

今日はシャントの手術前の適性検査です。

30分待って検査を受けます。

「なかなか立派な血管ですね。利き手は右なので左にシャントを作ることになります。血管の状態で入院手術になりますが、あなたの場合日帰りでいいですよ。この中で日を選んでください」

「明日は可能ですか?」

時間を無駄にできないという気持ちです。

「少し朝が早いですが可能です。昼までには終わります。でも抜糸にもう一度来てもらってから始めて血液透析の入院になります」

クリニックの外に出てタクシーに乗るようにと息子から言われていたのですがゆっくり駅まで歩きます。

携帯のバイブでまた部長かと画面を覗きます。

「今日が半農半xの初授業開始したで」

「どうですか?」

「ええ感じや」

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