第249話足掛かり
血判書の話を労働裁判の弁護士に電話しておきました。
「これで相手の言う証拠は消えましたね。こちらから提出しますか?」
「いえ、またどんな偽物を出してくるか分かりませんから、切り札で置いておいた方がいいと思います。でもどうしてこんなに時間がかかるのです?」
「労働審判の証拠調べは引き継がれませんので、労働審判時にとったメモなどを書証として改めて提出する必要があります」
「繰り返しですか」
ここ夜に3時間ずつかけて3日間でNPOの半農半x教室の募集ホームページをアップしました。
ハローワークの職業訓練のページにもぎりぎりで載せてもらったようです。
「この部屋に君の机を置いたよ」
シニアNPOの理事長が椅子に座布団まで敷いてくれています。
「なんだかわくわくして眠れない」
昔銀行の新店舗で支店長と新人のコンビでしたから行動は迅速です。
シニアの男性が入ってきてカリキュラムを広げます。
「彼は委託でこの教室の専任講師をしてもらいます。今年学校の先生を定年になって補助の講師をお願いしています」
「面白い企画ですね?農業の先生からも経理の女性からもスケジュールをいただいています」
「4カ月ですね」
私も3度カラキュラムに入っていますが、続けられるか心配です。
でもこの時期に少しでも足掛かりを作りたい私です。
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