第112話ブラック企業?
昨晩20分に渡って脹脛がつりました。
今までにない長さと痛さです。
女房も漏れる悲鳴に驚いて、跳び起きて足をさすってくれます。
つりが引いても筋肉がぴくぴくしてまたつりそうで寝ていれません。
「今日は休んだら?」
足を引きずりながら起きた背中に声をかけます。
「ああでももうひと踏ん張り頑張るよ」
「じゃ車で送っていく」
会社に着くと足を投げ出しました。筋肉のねじれが戻っていないようです。
ノックがして女性社員が入ってきます。
「先ほど本社から呼び出しがあって部長が出かけられました」
「じゃあ私も?」
「いえ、部長だけです」
「誰から?」
「総務課長と言っていました。今少しいいですか?」
椅子を引き寄せて座ります。
「これは髭の専務たちの噂ですが、この会社は本社の管理下に入ると言っています。それで女性陣でその時は辞表を出すと話し合っています」
「そんな話は聞いてないよ」
「親会社はネットではブラック企業で有名なのですよ」
確かに社員や幹部の裁判が多すぎるのは事実です。でもにわかに信じられません。
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