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まったく意味がわからなかった。
全校生徒、いや、学校自体があっけに取られている。まるでハリケーンが通ったあとのように、それまでの空気が全てなくなってしまった。
他の部はなんだかんだで自分たちのいいところや、実績をアピールしていたが、陸上部に限っては何もなかった。
ただ、祭りのような格好をして出てきて去っていった。
しかも、充足感の表情もなく淡々と。
印象には残ったが、誰が入りたくなったんだろう。
そして、革命の意味はなんだったのだろう。
未だに体育館はざわついている。
その後の卓球部、ソフトボール部、書道部、全て内容が頭に入ってこなかった。
結局教室に戻ってから、陸上部の話はみんなからでていなかった。
あまりに特異過ぎたから触れないのだろう。
今日から部活動見学は可能になるが、一緒に入ってくれるやつはいるのだろうか。
階段を降りる足取りは重かったが、とりあえず、陸上部が練習しているであろうグラウンドへと向かうことにした。
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