【 針金の未来 】

針金の先端の尖った針が

心に突き刺さって血を流す

薄い膜に覆われた半透明の未来

触れると壊れそうで怖い


漠然と広がる未来は

わたしをいつも不安にさせる


指先に沁み込んだ漂白剤のにおい

こんなもので何も消せやしない

やじろ兵衛のバランスは

微妙な沈黙で保たれている


心はゆらゆら揺れながら

心地よいバランスを探している


進むのが未来なら止まっている

今も未来の断片なんだろうか

誰も知らない未知のステージ

未来は針金のように曲げられる


『 針金の未来 』 まだ構築されていない

その隙間を夢で埋めていくんだ


I demand it!

The future to hope sometime is made


いつか 希望する未来が創られる

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