ホワイト職場の落日

刻一刻と、全盛期を支えたアルバイトたちが去っていく…。


そんな事態に見舞われているのが現在の私の職場。

経験豊富で立ち回りの良かった人たちが皆職場を後にし、それぞれの道へと進んでいます。その道で大丈夫か?という人もいるし、上手いことやるだろうな、という人もいます。人生何が起こるかわからんので、これからですけどね。


これを書いているクリスマスイブの今日、出勤するのは高齢のおばあちゃんのみ。

私も、もうすぐ消える大学生の方も、新人君も姿はありません。

もう既に、暗黒時代の入り口をくぐっています。年末には女の子が短期で入ってきて、その後長期になるかもしれないから、と言われてはいますが、期待できるはずもなく。そこに期待感を持つのはあまりにも希望的観測が過ぎる。


慣れない新人君(教え方が悪いのでなんとも言えない)はやはり要領が悪く、おばあちゃんも日に日に遅くなり、新人君の値引き漏れが多かっただの、なんだのということも私に言われるんですが、「あらら…」と言うしかない。終わり間際になって社畜のお姉さんがおばあちゃんと新人君に大量の仕事を押し付ける…。隣の部門ではいじめかどうかわからないけど、バイトがバイトを怒鳴ってたり、この季節のスーパーは地獄か!と一人でつぶやいています。


私はというと、「クビにできるならやってみろ」という強気外交は変わらず継続。

「できない」という現実は、突きつけないとここの人間はわからない。というのがあるので、残業は最大で30分、それを超えるなら帰る、という姿勢は徹底しています。口で言ってもわからないので、「悲惨な結果」を見せて夜の危急を突きつけるしかない。さあ、今の主任の腕の見せ所です。きちんとこのピンチを把握して、上司に要求できるのでしょうか。できないっぽいけど…。言っても変わらないので、こうやって帰る、やらない、多くを話さない、と行動に移すしかない。あ、戦争が終わらない理由が少しだけわかった気がする…。

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