変わらぬ男

「まだこんなところでバイトしてたんですか」


と言ってきたのは、以前同じ職場だった男の子。

今や、月40万を稼いでいるそうです。どうも、友人が起業したらしく、そこで人事をやっているのだとか。


「今どきちゃんと稼がないとダメっすよ。世の中広いんすから。視野を広げないと」


「わっはっは、どうしたどうした?」


と、笑い飛ばして見せる余裕を見せたエッフさん。

多分、君よりは世の中の広さを見てきたと思うけど。と心の中では突っ込みながらも、相手は3つ下ですし余裕があります。それはそうと、「拒食症とうつ病と診断されたけど、何がストレスなのかわからない」と言ってきて、「そりゃ、何かで確実にストレスを感じてるぞ」と指摘する一幕も。インフルの時、ずっと自分が楽しんでみていた「ニコニコ動画」の全盛時代(10年前とかの)の動画とかを見ながら昔を懐かしんでいたりしたのですが、やっぱりどうも自分は時代に乗れないようで。ただ、今同じ職場の男の子には、


「自分の中の軸がなかったら、仕事に軸を持っていかれて、仕事が全ての人間になってしまうよ。そうすると、仕事とか会社に支配された人生になる。自分の好きな事とか、やりたいこととか、何か軸があればいいね」


と漏らしたりします。

自分は今のやり方が好きなので、別に変りたいと思わない、というのが現在の感覚ですが、一般的な潮流は稼いで稼いでとか、就職して、という流れです。敢えて流れに逆らってみる、というのも、面白いかなーと思って、やってみてます。失敗するか成功するかは、自分の身体をもって示せるかな、と思っています。



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