浮く男vs中国人

さて、中国に旅に出ていました。

浮世に浮く男「海外遠征シリーズ」です。

以前も行ったことのある思い出の街へ行き、いつもは抑えている「強気」を中国人にぶつけました。どうやってか。値切りです。


とある観光地に行った時、懐中時計のコーナーがありました。

そこで、お土産に買って帰ろうかな、と思っていたところ39元。日本円でいうと700円くらいです。が、これに私は不服を言いつけます。


「有一点贵(ちょっと高いねぇ)」


しかし、やはりせっかく滅多に来ない海外。

そして私は、発音は現地人がわからないほど溶け込めますが所詮外国人なのと勉強不足で文法や語彙に問題があり、中国語オンリーでもボロが出ます。

爪痕を残すべく、英語も出すし日本語も話す。


「いやあ、ほんと申し訳ないけど日本語がでてきちゃうよね。イングリッシュもどんどん出てきちゃうよね。イングリッシュは可以吗(できるか?)」


と、なんでもありのちゃんぽん言語でお話し。

すると暇な店員たちが次々とやってきて、私に翻訳機を使って話したりしてきます。いつのまにか店の大半の店員が私を囲み、私が一人漫才(誰も聞き取れてないが)をしてる状態に。おかしいからって動画も取られてたし。面白くって、つい白熱してしまいました。しまいには、お金持ちそうな女性店員が出てきて、見た瞬間に


「おう、リッチマン!あ、マンじゃねえか」


と自分で笑うなど破茶滅茶。

でもそれが面白く。

結局、


「30元なら買ってやる!」


と言ったら、本当に値下げしてくれました。

楽しませてくれたお礼の意味合いも込めて、そこはしっかりとお金を払いました。こういった異文化でも通用してしまうのは、なんとも不思議で面白い話ですよね。


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