立ち回りの妙技
なにかと「せこい」「卑怯者」として有名な私ですが、今日まさにその真骨頂ともいえる立ち回りをしてしまいました。
時々来る本社からのヤンキーみたいな女社員が来ていて、私はその方がすごく苦手なんですが、とにかく「社会に疲れてやさぐれた大人」なんですね。自分の思い通りに行かないとしたうちするし。
その人に仕事を振られたんですが(簡単な仕事です)、私はとにかく急ぎました。経験上、こういう相手でしかも本社の人間的な存在ともなると、敵にするにはちょっと怖い存在です。速攻で仕事を終わらせて成果を出しました(いつも以上に集中して真面目にやった)。その時は、普通に感謝されたのですが、閉店間際の出来事。再びその人に話しかけられます。
「ねえねえ、ちょっと仕事振ってもいい?これやってほしいんだけど、あのバイトの女の子?に言ったんだけどさ、やる気ゼロって感じでやってこないんだよね。だから・・・エッフ君ていうのね、エッフ君の方が早いなら、任せてもいいかな(威圧)」
「あ、いいすよー(即答)」
という感じで、パソコンの部屋に行くと、まさに今、その仕事を女の子がやっているところでした。どうも、指示の仕方が高圧的でむかついたからやらなかったのを今やってる、と言われ、個性がぶつかった、まずい。と思って「僕がやっておく」と仕事を肩代わりします。それで、再び成果を出します。
すると、「さっすが~エッフ君~はやい~」と絶対早いと思ってないだろ、というコメントをしてきました。しかし事件はその後。どうも、また別の仕事が発生したらしく、今度はそれを女の子に振ったそうなのです。その際に、「エッフ君はすぐにやってくれたんだけど」と余計な一言を言ったそうで、女の子はガチギレしたっぽく、「あいつに話しかけたくもないんで聞いていいですか」と私に一言漏らしながらどうすればいいかを聞いてきました。
シンプルに思いました。
女ってこええ。
しかし、間接的には私がその人の一種のご機嫌取り的行動をとったので起こったと言えないこともないので、「それは災難だったね云々」とフォローを入れておきました。女の子はその本社の社畜社員に対して「靴くらいサイズのあったのを履けやと思った」と言っており、私はそこで
「なるほど。靴の音が大きかったのはサイズが合ってないからか。しかしなぜサイズの合わない靴をはくのだろう。理由としてはいくつかある。まず面倒くさがりであるという可能性。すぐに履けるかどうかを意識している。次に足を痛めている可能性。足を痛めているから、大きい靴ではないと動きにくいのではないか。とすると、それまではきつい靴を履いて無理をしていたということであり、仕事にかなりエネルギーを注いでいたことがわかる。となるとこの人のパーソナリティは・・・」
と、いつものホームズごっこを始めてしまったので、やっぱり面倒くさいなあと思いました。
しかし、いい知見を与えてくれた女の子に感謝。
強そうなやつのご機嫌はとりあえずとっとけ、の私の狡猾さに、乾杯、、
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