パワハラ社員の存在確認?
みなさんは「フィクサー」という言葉をご存知でしょうか。
黒幕、という意味だそうです。昔から悪に興味があった身としては、ロマンあふれる単語です。
さて、先日職場で衝撃的な光景を目にしました。
同級生の社員が、新しく赴任してきた主任の前で正座をして怒られていたのです。
これは、私の部門でのことではありませんので、全くの他人事。
社員は、ものすごく人の好い人間で怒るとかは絶対できないような人間で、最近はじまった全体夕礼の司会をすることもあるんですがわざと遅刻する(おい)私が「すまん」と右手をさっとあげて挨拶しても「あっ、どうぞどうぞ」みたいな感じで、指摘しないです。とにかく優しい。いや、僕の逸話をぬきにしても優しい。
その子に対し、ポケットに手を突っ込んで正座をさせて説教を垂れる主任。
私の鋭い眼光が、主任を捉えました。説教してた場所はトイレの近くの場所で、私は頻尿のためよくトイレに行っていたので、たまたま遭遇したというわけです。
ここで私は久しぶりに「名探偵モード」がオンになります。つまり、いつも他人を「ミリ単位」で観察するのを、今回は”耳”でやるというものです。
その結果、自分が姿を現すまでは主任は声が大きかったが、自分が主任を見てから、意図的なのか否か、主任の怒る声が小さくなったのです。また、トイレから出た際に社員さんは座っておらず、立って話を聞いていました。ここからたてられる仮説は以下の通りです。
・私が現れたことによって第三者の目を気にして、声のトーンをさげ社員をたたせた
もちろん、これは単なる「偶然」である可能性があります。
しかし、私が主任を捉えた際に「目が合った」という事から考えても、あながち間違いの推理ではない気がしています。
ただ、社員の方がとてつもなく悪い事をしていたために怒られていた、という可能性もあるので今回は慎重に動きます。
私が職場に「客」としておもむき、その主任の動静をチェックするのです。或いは、母親を通して保護者のみなさんに「パワハラをする人間あり」との風聞を流します。これで、ママさんたちはその部門の人間をつぶさに見るようになります。
この国だからこそとれる戦術、それが「お客様は神様=私も神様だよね?」作戦です。
また、そういうのを目撃した際に敢えて目立つようにメモをとり、黙る。そして、細かくその主任をちらちら見る。そうやって「無言の圧力をかけていく」という攻撃方法です。
いずれにしても、「実情気が小さい」という私の仮説でいくなら主任を怒鳴ったり指摘したりするとさらに隠れて、パワハラがエスカレートする可能性があるため、慎重になっています。いずれにせよ、パワハラをするような人間は消したい欲求が強いので、今後の展開に注目です。
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