世紀の大怪盗

窃盗せっとうの「窃」という字に送り仮名をつけると、ひそかという読みになるそうです。

意味はこっそりと、という意味で同じ読みの”密か”とあまり変わりませんね。

窃盗は犯罪ですから、絶対にやってはいけないものです。


ですが知的好奇心の旺盛なわたくし、人の家に入って金品を盗るなどという反社会行為は絶対にやりませんが、本屋に入って人の感覚を盗るという行為は日常的にやっています。あ、本は立ち読みか、買うかのどっちかです。一応補足。

天才発明家で知られるエジソンは1万回も失敗したそうですが、こういったそうです。


「失敗したんじゃなくて、1万回上手くいかない方法を見つけたんだ」


エジソンは確かに発明家として凄い人です。その発想や根気は真似できません。でも、それを支える思考術を学んで、自分に適用しようとすることはできます。


例えば、そうだな、人生が嫌だとします。で、「毎日100回嫌な事が起こる」という仮説をたてて生きてみます。で、嫌だと思った事を数えてみます。まあ、1日100回も嫌な事が起こることはそうそうない(生きることが嫌、は1カウント)わけです。そうすると、例えば10回嫌なことが起こったとしても「今日は90回も嫌な事が起こらなかった」とプラスに考える事ができるようになるな、ということを発見しました。発想の転換です。これは、エジソンの思考を盗んだから思いついた発想です。この考え方は使えるかも、と思いました。今、実践中です。


そんな感じで、色んな天才や偉人、名人と呼ばれている人に関する本、もしくは著書からできるだけ情報を搾り取って、どういう思考で動いているのか、どういうものを参考にしているのかを徹底的に自分の頭の中に入れちゃうわけです。犯罪にならない窃盗みたいなもんです。俺が本屋に行く事なんて誰も興味ないし、知らないし。密かにやってるから。まあ、「今から本屋に行きます!」とインターネットで発信するときは、「思考回路盗りに行きます」って言ってるようなもんなんでもうルパンの犯罪予告と同じようなものになるかもしれませんけどね。


賢くなるには、既に賢い人間の思考回路や感覚を学ぶことが一番手っ取り早いと思います。俺自身、賢い人の論理的な文章を読むのがとても楽しかったりしますしね。

因みに真面目な話、「学ぶ」の語源は「真似ぶ」、つまり模倣というわけで、この中では盗むという表現を多用しましたがまあ要は私は偉人のマネ、パクリをやってるということです。


スポーツ、科学、歴史、私の標的はジャンルを問いません。場所も、本屋とは限りません。現実世界に「お、賢い」と思った人・言葉があれば吸収しますし、ネットにある情報を脳内にしまい込んでしまうこともあります。次の標的は、あなたかもしれません。因みにタイトルを「大泥棒」ではなく「大怪盗」にしたのは、そっちの方がかっこいいからです。ちょっとヨーロッパに寄せてみました。


問題は、賢くなって、そこからどうするかなんですけど、今はその話しないで。

そこを考えるのは面倒くさい。眠い。

ああ、そのことを考えたせいで、今日の嫌な事カウンターが1増えた!


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