私、以前チェスのプロを目指していたこともありました。

友人の勧めでインターネットでチェスを始めて、そこそこ勝てるようになったのがきっかけだったんです。全盛期は中学三年生〜高校二年生あたりにかけてで、一番絶好調の時で全国大会レベルの人相手に引き分けです。これは自慢です。

ところが、チェスにおいては私は天才ではありませんでした。直感でさしてもなかなか勝てない。経験者の「初心者はまず基本の定石から入れ」という助言もろくに聞かなかったので基礎がなっておらず、次第に惨敗を繰り返すようになりやがて熱が冷めて行きました。しったげに、外国語の指南書なんか買ったりしてね。読めもしないのに。強いチェスソフトも購入しました。自分の先生にしようと思って・・・。なのに、最後の方はあまりに勝てなくて腹たった相手にソフトのレベルをマックスにしてぶつけて圧勝して悦に浸ってました。いや、こういう性根の人間がプロになれるわけはないですね。読者の皆様、チェスに限らずですが、敗戦をおそれては成長ができないという、大事な教訓を私から学んでください。現場からは以上です。