感謝できない子
俺の事です。ただし、意識して「感謝しなければ」と思うようにはしています。
人は一人では生きていけないですから、気付かないところにも誰かの働きがある。日本は特に、物がたくさんあって、「明日どうやって生きよう」と思わないといけなくなるほど困窮した人というのは割合少ない。だから、子供のころから提供されているものに対して「ありがたいことだ」と思う事が難しい環境だと思います。
自分はよくも悪くも親に思うところありの人間なので、「モノをたくさん与えてもらった」「いう事は大体聞いてもらった」という経験に楽だったなぁと思いつつもそれでよかったのかと思っている節がある。例えば誰かに、どこかへ車で送り迎えしてもらったり、食事を奢ってもらったりしたときにも、「当たり前だよなあ?」と思っている自分がいる。多分それは態度にも出てしまっているから、いけないなぁと思うんですね。で、家では結局「親が俺の言う事を聞くのは当然」と思うから、ろくに働こうとも思わないし、自立しようとかも思わない。楽だからね。でもそれじゃいけないと思って、自立するための計画を今立ててるところなんですけど。
さらにいうと、家事もしない学校にも行かないで殆ど引きこもってる弟にも、金やらモノやらは与えるし送り迎えは頻繁にするしで、俺が「自立しなきゃ」と思って動く際に凄いエネルギーを使っているのをよそに自立できない子育成ルートまっしぐらな接し方をしているのを見ると「こりゃあ、弟が苦労するな」と思うわけです。でもそれを指摘すると怒るから、とてもじゃないが言えない。しかしまあ、かわいい子には旅をさせよ、とは本当によく言ったものだなぁ、と思います。
責任転嫁をすることは簡単。でも、人間はいつか自立しなきゃいけないんだよ。と、自分に言い聞かせてる。旅をしなきゃね。
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