ディプロマシー

少し、マニアックで難しめな話。


友人の勧めで外交ディプロマシーというボードゲームをやることにしてみたんです。ゲームの舞台は1900年代初頭の欧米。7つの国があって、それぞれに領地があり、一定数の領土を得るまで戦う覇権争いのゲーム(遊び方は色々あります)なんですが、これがどうにもうまくできなかった話。


あっけなく最初のターンで隣国との連携作戦を反故にされてしまって、激怒。

裏切りとかが茶飯事にあるゲーム(というかそれを楽しむもの)なので、当然なんですけど、無駄に高いプライドが裏切りを許さず、「外交」をそっちのけで「戦争」によってその国を潰そうと軍を動かそうとする有様。他の人にも、このゲームには「定石」というものが多数存在しているのに古代中国の戦略を自慢げに語って引かれたり、かと思えば丁寧な言葉を使う相手には普通に敬語で返したり、といういつも同様「好みで戦う」スタイルでゲームブレイカーとなっていた感がものすごく。単純に、自分が好きか嫌いかで敵対するかどうかを決めていたという獣のようなふるまいで、「バーサーカー」と呼ばれました。申し訳ない…。


ところがこれは「外交」のゲームですから、僕が狂っているのをほかの国担当の人がほったらかしにしておいていいかというとそうでもない。自分が弱体化して世界のバランスが崩れ、どこかが抜きんでると怖いわけですから。必死の交渉を図ってくる人もありました。それで僕が調子に乗る。「やはり、俺を放っておくわけにはいかないよな」と。あろうことかを脅し文句に戦略を立てていました。しかし狂人である私の発想は、とどまることを知りません。


「トップに立ったら狙われるから、独走態勢がとれそうにない今、トップは狙わない。とりあえず、目下の敵を叩き潰す。特に、最初に裏切ったあの国。大まかな戦略の助けは、隣国にたてさせてそれを自分が考え直す、程度でよかろう」


天下を狙うゲームなのに、天下を狙わない。いや、狙えない。これは僕の”主体性、自主性の無さ”という性格に起因する部分もありますが、初手で裏切られかなり後れをとってしまい、それを挽回するだけの知識、経験、技術がないので仕方ない部分もあったと思われる。というか、そういうことにしておく。これで戦争下手ならよかったんですが、途中経過における戦争で相手の動きを見通して戦術的勝利をおさめてしてしまう。これでまた調子に乗る。そんな感じでした。で、因縁の国との戦争を控えた所で、(プルプル震えながら言葉戦ことばいくさもやってた)運営側のゲームの進行ミスがあってノーゲームになってしまったのですけどね。その後、うまくやっていける自信が全くなかったので命拾いしたなという感じです。できれば最初に裏切った国との決戦をやりたかったんですけどね。


僕みたいなのが全員プレイヤーだったら殴り合いになって面白いんでしょうけど、真面目にゲームをされている方からしたら僕みたいなのは破壊者というか、厄介極まりない存在だと思うので、もう迷惑をかけないためにもこのゲームに参加するのはやめとこう・・・と思った、という話。ゲーム自体は面白いものなので興味がある方は調べてみてください。


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