浮世に浮く男
エッフ
どっちが悪いの
ある日。
数人の大人と会話をする機会がありまして、その時にうちの近所で熊が目撃されたという近所で話題の話になったわけです。
大人の方は、私の事を昔からよく知っている方だったのですが、
「エッフ君(作者)のところは大丈夫?」
という質問をしてきたんですね。いや、大丈夫だからこうして貴方たちと喋っているんでしょう、と言いたくなるところではありますが、それは言いませんでした。で、まあどこでこんな生き物が出ただ、ああだこうだという会話になって。けだるい話だなあ、なんて思いながら聞いてたんですが、ああ、せっかくだし、私がいつも考えていることを言ってみるか、と思い立ってこういったんです。
「でも、熊に限らず獣が人間のいるところに出てくるのは、大抵人間の手によって住処を追われたからですよね。だから、僕は熊とかを害獣扱いするのはどうかと思うんですよ。本当の害獣はどっちなんだってね。僕は一番の害獣は人間だと思う」
と、こういったわけです。そしたら「あ、はい」みたいな感じで熊の話おわりました。ああ、そこは「そういわれたらそうだね」とか返ってくるんかなと思ってたんですけど。予防線を張っておくと獣害事件が全て人間の責任だとは思ってません。けど、もし獣たちに感情があれば、「お前らが〇〇してるからだろ」っていう返答が絶対返ってくると思うんですよね。まあ、それはいいか。まあ、人生もう少しあるでしょうし、思いがけない返事をしてくれる人が現れるかもしれませんから、その時を信じて、僕はいつも考えている本音を隠さずに生きていこう、などと常日頃。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます