第123話 これが俺のルールだ!

 皇帝の元にたどり着いた俺達は、強制的に皇帝のゲームに付き合わされる事になった。


 卑怯な皇帝の攻撃が俺達を襲い、俺達はピンチに陥っていた。



「さて、再びモンスター達のターンだ」


 モンスターが動き始める。


 近くに居たオークが、マキに隣接し襲い掛かる。


「マキ!」


 マキにオークの持った棍棒が振り下ろされる。


 だが、マキは攻撃を素早くかわし、スカートの中から出したハンマーでオークを叩き潰した。


「はぁ、はぁ、大丈夫ですリクト様。問題ありません」


 問題ない様には見えなかった。


 やはり先ほどの皇帝の攻撃で、ダメージを負っている。


 そんな俺達に対して、モンスター達が次々と襲い掛かってくる。


 なんとかみんなモンスターを倒し、俺達の順番がまわってくる。


「ゴッドヒール!」


 俺は自分の番がまわってくると、すぐさまゴッドヒールを唱えた。


 俺の周囲に居たみんなが回復する。


「助かったぞリクト!」

「ありがとうリクト」

「おにーちゃん、ありがとー!」

「ありがとうございます、お兄様」

「助かります、リクト様」

「わし、もう駄目かと思った」


 みんなが元気になったのを確認すると、俺は指示を出す。


「みんな、皇帝の攻撃の後、俺達に順番がまわってくるまでかなり時間がかかる。その間にモンスターに囲まれたらマズイ、まずは俺じゃなくて、アーナを囲むんだ。アーナにモンスターを隣接させるな!」


 アーナは戦えない。

 今回はなんとかモンスターがアーナに隣接するまで近づいてこなかったが、近づかれたらアウトだ。


「アーナを囲みつつ、出来るだけ俺の回復範囲から離れない様にして、皇帝に近づくんだ」


 バラけて行動する事も考えたが、順番が悪い。


 皇帝の攻撃の後、俺達の番になるまでに動くモンスターの数が多すぎるのだ。


 その間に、離れた誰かが集中攻撃されたら終わりだ。


 だから皇帝の攻撃がくるとわかっていても、固まって動くしかない。


 しかし、そんな行動をしているせいで、少しずつしか皇帝に近づけない。



 俺達は皇帝の攻撃を受けては、俺が回復できるターンまでモンスターの攻撃を凌ぎ、少しずつ皇帝に近づいていった。



「はぁ、はぁ……ゴッドヒール!」


 俺は皇帝の攻撃を受けた後、回復する。


 回復は出来る。


 しかし精神的な疲労は溜まっていく。


 1ターンに一度、皇帝の攻撃を食らって、そのダメージを負ったままモンスターを倒す。


 これがキツイ。


 俺は自分をいつでも回復できるが、みんなはそうはいかない。


 俺以外のみんなの精神的な疲労は溜まっているはずだ。


「みんな、大丈夫か!?」


「これくらい、なんて事はない!」


 エリシリアはまだまだ元気だ。さすがは元ロイヤルナイツ、戦には慣れているのだろう。


 ユミーリアとコルットは普段から重力室で組み手をしているので、極限まで疲労して回復するという繰り返しには慣れている。


 それでも、皇帝の攻撃がくると、うんざりした顔をしていた。


 問題は、戦いに慣れていない組だ。


「マキ、プリム、アーナ、大丈夫か?」


 マキはいつも通り無表情だった。しかし元々マキは長期戦には向いていない。


 マキの力の源は魔力だ。魔力が尽きればマキは戦えなくなる。


 プリムも最近重力室での修行を始めたが、元はお姫様だ。この戦いはツライだろう。


 そしてアーナは、戦えもしなければダメージにも慣れていない。


 むしろ毎回、皇帝の攻撃を受けて生きているのが不思議だ。


「た、体力だけはあるからの。でも回復してくれないと死んじゃうから、離れちゃ嫌じゃぞ?」


 正直一番つらそうだった。



 しかし何がむかつくって、相手はどんどんモンスターを生み出している事だ。


 皇帝にたどり着くまではまだ30マスくらいある。


 なのに毎ターン、敵はモンスターを増量してくる。


 いや、ラスボスにはよくある展開だけどさ、実際に体験すると、めんどくさいってレベルじゃない。



「リクト殿」


 しばらく黙っていたランラン丸が、話しかけてきた。


「なんだ?」


「拙者、ずっと考えていたのでござるが……ひとつ、試してみて欲しい事があるのでござるよ」

「なんだ、言ってくれ」


 こうなったらなんでもいい。

 俺はランラン丸の提案にのる事にした。


「……リクト殿、拙者達の周囲は薄く見える壁に囲まれているのでござるが、上を見るでござる」

「上?」


 俺は上を見上げる。


 紫色の雲が空をおおっていた。


「壁、見えないでござるよね?」

「……そうだな」


 上に壁はなかった。


 どうやら壁で囲まれているのは周囲だけの様だ。


「リクト殿、リクト殿がこういうゲームみたいなものを好きなのは知っているでござるが、あえて敵のゲームにのってやる必要は、ないのではござらんか?」


 ランラン丸が、ニヤっと笑った気がした。


 なるほど、そうだな。


 どうも敵にうまくのせられていたが、最初から別に敵のゲームに付き合ってやる必要なんてなかったんだ。


「さすがは俺の相棒だ」

「ムッフッフ、さあリクト殿! 見せてやるでござるよ! リクト殿がいかに反則的な存在かを!」


 誰が反則的な存在だ、まったく。


 俺はそう思いながらも、顔がニヤける。


 俺はゲーム的な展開も好きだが、それを打ち破る展開ってのも、大好きなんだよな!



「天使のケツ!」



 俺の尻からピンク色の翼が生える。


 そして俺は、空へと飛び上がる。


「な、なに!?」


 皇帝が驚愕する。


 俺はすぐさま皇帝の元へ向かい、ランラン丸を構える。


「馬鹿な! なんなのだ貴様! 先ほどの自分のターン以外での回復といい、なぜ貴様には我がルールが適応されないのだ!?」


 そんな事、俺の知った事じゃない。

 俺は地面に広がるマスを飛び越えて、一気に皇帝へと飛んでいく。


「おのれ、反則だぞ!」

「悪いがお前のルールだけに付き合うつもりはない! これが、俺のルールだ!」


 俺はランラン丸に気をのせて、斬撃を、闘気を放つ。


「くっ!」


 皇帝が再び目の前に肉壁を、ゴブリンを出す。


「同じ手が二度も通じるかよ!」


 俺は皇帝に向かう闘気に追いつき、放たれた闘気にあわせる様に、刀を振り下ろす。


「なんだと!?」


 目を見開く皇帝。

 ゴブリンに闘気が当たるその瞬間、闘気と刀の斬撃、そのふたつが重なり合う。


「爛々二重斬(らんらんにじゅうざん)」


 斬撃はゴブリンを貫通し、皇帝に襲い掛かった。


「ギャアアア!」

「ぐああああ!!」


 ゴブリンと皇帝の悲鳴があがる。


 ゴブリンは消滅し、皇帝は玉座から前のめりに倒れて、崩れ落ちた。



 地面の白い線が消え、ユミーリア達も自由になった。


「ゲームセットだな、皇帝さん」


 俺は皇帝に対して、ランラン丸を向けた。


「フッフッフ……いい気になるでないぞ? 我のターンはまだ終了しておらん」


 皇帝は倒れたまま、後方に移動していく。どういう移動方法だよ!?


「フハハハハ! さすがは勇者だとほめてやろう。だが、それもここまでだ!」


 皇帝は立ち上がり、右手を空へと向ける。


 上空に乱気流が生まれ、そこから何か、巨大なものが降りてくる。


「まさか、アレは!?」


 真っ黒な巨大な戦艦……あれは、魔王が使っていたものだ。


「驚いたか、魔王のやつの置き土産、暗黒戦艦ダークワルダーだ……はあっ!」


 皇帝は勢い良く大地を蹴り、上空に浮かぶ暗黒戦艦へと飛び立っていった。


 先ほどの動きといい今のジャンプといい、完全に人間の動きではない。


 やはり何かが乗り移っているか、本物の皇帝がどこかにいるのだろう。


「フハハハハ! 恐れおののくが良い! 今度は空から一方的に攻撃を受ける恐怖を与えてやろう!」


 暗黒戦艦から声が響き渡る。


 どうにもこの皇帝は、一方的な攻撃が好きみたいだ。



 なら……こっちにも考えがある。


 俺はニヤリと笑って、尻に意識を集中した。


「来い! ピーチケッツ号!」


 俺の尻が光り輝く。


 プリッとかわいい音がして、俺達の船、ピーチケッツ号が尻から出てきた。


「うっ! せ、拙者、ちょっとトラウマが……」


 ランラン丸が何か言った気がしたがスルーしておく。


「みんな! ピーチケッツ号に乗り込め!」


 俺の合図を受けて、全員がピーチケッツ号に乗り込む。


「みなの者! こっちじゃ、こっちに入るのじゃ!」


 アーナが手招きして、船の中へと入る。

 階段をおりていくと、そこには大きな空間が広がっていた。


「な、何だこれは!?」


 エリシリアが驚いていた。


 無理もない。

 あきらかに外観より広い空間、そして数々の機械や装置が設置されてたのだ。


「驚いたかの? これぞ、わしとリクト、そしてマキの作った、真・ピーチケッツ号じゃ!」


 ちなみに新しいではなく真と書いてシンだ。


 なぜかって? そっちの方がカッコイイからだ。


 それにしても、少しやりすぎたかもしれない。


 俺は数日前の事を思い出す。




「なあマキ、そういえば魔王が乗っていた、あの暗黒戦艦はどこに行ったんだ?」


 俺は重力修行を終えて、シャワーを浴びてソファでくつろいでいた。


 そこにマキが冷たいお茶を持ってきてくれたので、ふと思い出して聞いてみた。


「暗黒戦艦ダークワルダーですか? そういえば魔王との戦いの時に出てきませんでしたね」

「だよな、いったいどこに行ったんだ、アレ」


 もし残っているならちょっと欲しいなと思ったのは秘密だ。


 そうでなくても、あれほどの巨大な戦艦がどうなったのか、今さら気になってきた。


「一番可能性が高いのは、帝国に置いたままかと思われます」


 帝国か。


 魔王は帝国と組んでいるようだった。

 実際に暗黒戦艦に乗った魔王は帝国の方に飛び立っていったからな。


「もし帝国にあるとすれば、帝国との戦いで、出てくる可能性があるな」

「……確かに、少し厄介ですね」


 あの戦艦が相手では、こちらの攻撃は届かず、一方的に空から攻撃される事になってしまう。


 俺達の船、ピーチケッツ号も飛べる事は飛べるが、武装がないから戦いにならない。


「フッフッフ、お困りのようじゃな、リクトよ?」


 アーナが俺達の話を聞いて、話しかけてきた。


「のうマキよ、そのあんこくなんちゃらを作ったのは、魔界の者なのじゃな?」


「はい、過去にではありますが、魔界で作られたものである事は間違いありません」


 アーナがマキの返答を聞いてうなずく。


「ならば話は簡単じゃ、わしらももう一度魔界に行って、ピーチケッツ号をパワーアップさせればよいのじゃ」

「おお、確かにその手があったか!」


 アーナにしては冴えているじゃないか。


 確かに、今の戦力で駄目なら強化すれば良いのだ。


「さすがわし、天才じゃったか」


「しかし問題があります。暗黒戦艦が作られたのはかなり前です。今もその技術や素材が残っているかどうか……」


 マキの不安ももっともだ。

 あの暗黒戦艦、過去のオーバーテクノロジーで作られたって設定があるからな。


「まあ、まずは行ってみるしかないんじゃないか? 何か見つかるかもしれないし」

「そうですね……わかりました、行ってみましょう」


 こうして俺とマキ、アーナは魔界に行く事になった。


 結果から言うと、大正解だった。


 マイホームの機能で暗黒戦艦が作られた場所を探し当て、そこにあった資料や素材なんかを使って、アーナがピーチケッツ号を魔改造したのだ。


「空間を広げる魔石、魔力をたくわえておける魔石、色んな魔石が目白押しじゃ! わし、しあわせー」


 アーナは楽しそうに魔改造を続けた。


 マキや俺もそれを手伝った為、かなりメチャクチャな改造となった。




 そして出来たのがこの、真・ピーチケッツ号である。


「プリムよ、そこのボタンを押してみるのじゃ!」

「は、はい!」


 プリムが近くに設置されていた、『もにたー』と書かれたボタンを押す。


 すると木で出来ていた壁が消えて、外の様子が丸見えになった。


「お、おい! 壁がなくなったぞ、落ちたらどうするんだ?」


「心配するでないエリシリア。これは透過の魔石の力じゃ! 触ってみるが良い。外が透けて見えるだけで、ちゃんと壁はあるぞ」


 エリシリアが恐る恐る壁に触れてみる。


「た、確かに壁がある。ビックリさせないでくれ」


 エリシリアが汗をぬぐう。


「よし、それでは上昇するぞ! プリムよ、号令を頼む!」


 アーナがプリムを指差した。


「わ、私ですか?」

「そうじゃ! お主がこの船の艦長じゃ! わしが今決めた!」


 プリムは俺をチラッと見てくる。


 俺は強く頷いた。


「わかりました。それでは真・ピーチケッツ号、発進!」


 意外とノリノリなプリムだった。


 やっぱりなんだかんだ言ってもまだまだ小さな子供なんだよな。


 ピーチケッツ号が浮き上がり、空を飛ぶ。


 壁が透過されているので、外の様子がよくわかる。


「わぁー!」


 ユミーリアとコルットが外の様子を見て興奮していた。


 落ちる事はないし、安全に空へと飛び上がっていく様子を見れるのは貴重な体験だろう。


 やがて空に浮かぶ暗黒戦艦を正面にとらえた。


「ふん! その様な小さき船で、この暗黒戦艦に勝てると思ったか!」


 皇帝の声が聞こえてくる。


「ふん、プリムよ、馬鹿め! と言ってやれ」

「は、はい! 馬鹿め!」


 プリムの声が外に響く。


「こ、これは?」

「拡声の魔石の力じゃ! ほんに魔石は色々あって面白い」


 そう、俺達が発見した暗黒戦艦が作られた場所には、様々な魔石があった。


 ここにある機械類もそこから頂戴してきたものがほとんどだ。


「さて、それではそろそろ攻撃といこうかの!」


 アーナがニヤリと笑って、コルットを指差す。


「コルットよ! わしがファイヤーと言ったら、お主もふぁいやーと叫んで、そこにあるボタンを押すのじゃ!」


 コルットが言われて近くにあるボタンを見る。


 そこには、『ふぁいやー』と書かれた大きなボタンがわかりやすく設置されていた。


「わかったー!」


 コルットが元気良く手をあげる。

 アーナはそんなコルットの様子を見て、満足そうに微笑んだ。


「よしよし、ではいくぞ……マナブラスター、ファイヤー!」

「ふぁいやー!」


 コルットが勢い良くボタンを押す。


 ピーチケッツ号の前面が開き、大砲が出てくる。


 そしてそこから、魔力を凝縮した波動砲が、勢い良く放たれた。


「な、なにっ!?」


 波動砲は暗黒戦艦に直撃し、大爆発を起こす。


「ば、馬鹿な! なんだ今のは!?」


 皇帝の慌てふためく声が周囲に響き渡る。


「ハーッハッハッハ! これぞ真・ピーチケッツ号の最終兵器! マナブラスターじゃ! わしの魔力を波動砲に変えてくれる、波動の魔石の力じゃな!」


 アーナが楽しそうに笑う。


 初めて見たみんなも驚いて口をあけていたが、俺も試し撃ちを一度見ただけだから、改めてそのすごさに驚いた。


「これまでわしは、豊富な魔力があり余るだけで、戦闘にはまったく役に立てなかった。じゃが! 今こそわしの力が輝く時じゃ! 先ほどはよくもはなれた場所から攻撃してくれたのぉ、今度はこちらが、一方的に攻撃を食らう恐怖を与えてやるのじゃ!」


 なんだか、だんだん悪者みたいになっていた。


「ゆくぞ皇帝! マナブラスター、ファイヤー!」

「ふぁいやー!」


 コルットが再び掛け声と共に、ボタンを押す。


 そして暗黒戦艦に向かって、再び波動砲が放たれる。


 またしても波動砲は直撃して、大爆発を起こす。


「ぐおおお! 我の、我の暗黒戦艦が!」


 いや、お前のじゃないだろう。

 魔王が置いていったものを勝手に使っているだけだろうに。


 暗黒戦艦はケムリをあげ、どんどん落ちていく。


「馬鹿な! なぜ、なぜだ! いったいなんだというのだ!」


 皇帝の叫びを聞いて、アーナが勝ち誇る。


「おろかじゃったのぉ皇帝よ! 全ては貴様の無知が原因じゃ。貴様は知らなかったのじゃ、輝く知性とあふれる魔力、そして隠せぬ美貌! そう、それこそがまさに!」


 アーナがビシッと自身を指差す。


「わしじゃよ!」


「わしじゃよ!」

「わ、わしじゃよ」


 コルットが素早く駆け寄り、プリム隣でもコッソリと自身を指差して、アーナのマネをしていた。


 あれ、子供に人気だよな、ほんと。


「お、おのれえええ! おのれえええ! 反則だ、こんなものは、反則だ!」


 自分から暗黒戦艦なんてものを持ち出しておいて何を言うかと思えば……

 なんだかさっきと同じ様な事を言っていたので、俺は再び皇帝に宣言する。


「言っただろう? お前だけがルールじゃない。これが俺の、俺達のルールだ!」


「おのれえええ!」


 皇帝が叫びながら暗黒戦艦は落ちていき、そして地面についた時点で、大爆発を起こした。



「わ、私達の勝利です!」


 艦長であるプリムが高らかに宣言した。


 ピーチケッツ号を下に降ろして、俺達は船をおりる。


 そこには、大破した暗黒戦艦があった。


 暗黒戦艦からあがる大量のケムリで、皇帝がどうなったかはわからない。


「これで、本当に終わったのだろうか?」


 エリシリアが大破した暗黒戦艦を見つめていた。


 確かに、本当にこれで終わったのか、まだわからない。


 出来ればこれで終わってて欲しいんだけどな。


 だが、やっぱりそうはいかないみたいだった。



「認めぬ……この様な結末など、認めてたまるか!」


 皇帝の声が聞こえたかと思うと、暗黒戦艦の残骸から、巨大な影が現れた。


「我は暗黒影神(あんこくえいしん)、メギファデス! この世界を破壊するものなり!」


 ついに現れたか。


 サンダーの紋章のラスボス、メギファデス。


 俺達はその巨大な影を確認して、武器を構えた。


「もう容赦はせんぞ、遊びは終わりだ人間どもめ! ズアアアアアア!」



 メギファデスが大きく咆哮し、帝国での最後の戦いの始まりを告げた。


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