第103話 剣とまんじゅう

 俺達は勇者の装備を求めて、再び空飛ぶ島、オチルデに来ていた。


 長老の家から南東にある高台。

 そこに例の、文字が刻まれた大きな岩があった。


「それじゃあ、触るね?」


 いつも通り、ユミーリアが岩に触れると、文字が輝き始める。


 するとボンッと音がして煙が出て、ぶさいくなウサギの顔をした鳥、先代勇者の残留思念が出てきた。


「わしは先代勇者、シリモト! お主は勇者じゃな?」

「いや、わしじゃよ!」


 アーナが前に出て、自身を指差した。


「誰じゃお前は! お前には聞いておらん。お主じゃお主、そこの3つの金の尾を持つ女子じゃ!」


 シリモトはユミーリアを指差す。指というか鳥の羽だな、うん。


 3つの金の尾とは、ユミーリアの髪型、トリプルテールの事だ。


 そういえば昔、この素晴らしいトリプルテールの事を3本角と呼ぶやつがいて、ケンカになった事があったな。

 これ程までに綺麗で美しい髪を角呼ばわりとか、冒涜もいい所だ。


 俺の視線に気付いたのか、ユミーリアがニッコリ笑う。可愛い。超絶可愛い。


「えっと、はい。私が勇者です」

「うむ! ここまでの旅路、さぞ大変であったろう。わしにはよーくわかっておるぞ!」


 ここまで旅路か。


 確かに今回の空を飛ぶ島は、船を飛ばす為に魔界に行ったり、パッショニアに寄ったり、島に着いたら事件に巻き込まれたりで大変だったな。


「この島の位置を探す為のアイテム、ライラのハープを探してライラの洞窟に行き、島へと行く為にオメキルの滝を突破し、ロゼイのほこらへたどり着いて、転送の魔法陣を使ってようやくこの島へと来たのじゃろう? そしてプリムチ族の肉の試練を乗り越え、ここへ導かれたのじゃな?」


 ……全然知らない旅路だった。


 なんの話だと思ったが、あれだ、おそらく正規ルートの話だろう。


 なるほど、本来はそうやってこの島に来るのか。


 この島の位置を知るのに必要なアイテム、これは俺がマイホームの機能で島を見つけたのでいらなかった。島へと行く為に滝とほこらに行くってのも、魔界で飛変石(ひへんせき)を手に入れて、空を飛んで来れたからな。行く必要も無かった。


 我ながら、本来の手順ガン無視だったわけだ。


「というかなんだ、肉の試練って?」


 俺は長老を見る。


「ああ、そういえば忘れておったわ。ここにはわしが認めた者を案内する様、一族で受け継がれてきたからの。まあ、今さら試練などせんでも、勇者の鎧を着たお嬢ちゃんが勇者というのは見ればわかるし、この島を救ってくれたお主らを認めんわけにはいかんよ」


 本来は長老に認めてもらう為に、その肉の試練ってのが必要だったというわけだ。


 肉の試練……名前からして嫌な予感がする試練だ。受けずに済んで良かった


「ちなみに試練の内容じゃが、勇者が男なら胸板相撲でプリカイザーに勝つ。女なら腕立て100回じゃったよ」


 なんとも微妙な試練だった。


 なんだよ、胸板相撲って。ていうか女性は腕立てだけで良いのかよ。


「胸板相撲?」


 エリシリアが反応してしまった。出来れば聞きたくなかったのに。


「そう、胸板相撲じゃ! それは腕を使わず、胸板だけでお互いを押し合い、相手を一定のラインの外に押し出せば勝ち、という競技じゃ。胸板と胸板がぶつかりあい、こすれあい、汗が飛び散り、それはもう美しい競技なのじゃ」


 ほーら、ロクでもない気持ち悪い競技だった。だから聞きたくなかったんだよ。


「女性の方は、腕立てだけでいいの?」


 ユミーリアがもうひとつの気になる点を聞いた。確かに、それは俺も気になっている。


「わしら、女に興味ないからの。根性見せてもらうだけで十分じゃ」


 身も蓋もない種族だった。というかそんな基準でいいのかよ。



「さあ勇者よ! これが勇者の装備じゃ! 受け取るが良い!」


 初代勇者の残留思念、シリモトが叫んだ。


 すると地面が盛り上がり、光と共に、剣が出てきた。


 おお、ここで手に入る装備は剣だったのか。


 勇者の剣は、金でもない、銀でもない、不思議な金属で出来ている様だった。ミスリルか、オリハルコンかな?

 柄(つか)の部分には鮮やかな金色の宝玉が飾りとめられている。


 見ただけで、特別な剣なのだとわかる。美しい剣だった。


 ちょっとユミーリアがうらやましい。


「む? リクト殿! なにやら浮気の気配がするでござる。リクト殿! リクト殿の剣は拙者でござるからな! あんな剣に浮気とか、駄目でござるからな!」


 ランラン丸が何かを察したのか、突然叫んできた。


「わかってるよ、俺の剣はお前だけだ」

「ぬっ! う、ううむ、そうハッキリ言われるとその、照れるでござるな、えへへ」


 チョロイやつだった。


 ユミーリアが手を伸ばし、勇者の剣を手に取る。


 ユミーリアの手におさまった剣は更なる光を放ち、ユミーリアの全身を光で包み込んだ。


「すごい、力がわいてくる。すごいよリクト!」


 ユミーリアがこちらを振り返る。


「ああ、やったな、ユミー」



 プーーーー



 ユミーリアを祝福しようとしたその瞬間だった。


 俺の尻が光って、尻からプーという音と共に、風が出た。


「り、リクト?」

「お前、こんな時にその、それはないだろう?」


 ユミーリアとエリシリアが困惑していた。


「ち、違うぞ! ってなんだこれ? 風と音が止まらない? どうなってるんだこれ!?」


 俺も困惑していた。


 さっきから俺の尻から風と音が出たまま、止まらない。


「ふむ、これは放屁ではないのぉ。風と音から魔力を感じるぞ?」


 アーナが冷静に分析してくれる。


 それと同時に、俺の目の前に光の文字が出てくる。


《風の尻:尻から風と音が出ている間、攻撃力が上がる。仲間全員にも発動可。風と音は任意で消せる》


 消えろ、と念じた瞬間、風と音が止まった。

 ああ、良かった。


「どうやら、リクト様の新たな力だった様ですね」


 マキが俺の尻を見る。


「ああ、炎と氷の時と同じみたいで、今度は風だったみたいだな。全員の攻撃力が上がるらしい」


 俺は必死に、屁じゃないからなと目で訴える。



 そして……俺の腰元で、うるさい刀をにらむ。


「プーーーフフフ! プーって! プーッて、おならでござるか!? ってアハハハハ! ユミーリア。キリッ、プーって! アハハハハ! 台無しとか、もう、ひどい、ひ・ど・す・ぎ・る・で・ご・ざ・る! アハハハハ!」


 俺はランラン丸を掴み、尻の前に持っていく。


「ってリクト殿? 何をしているでござる?」

「風の尻」


 俺の尻が光り、尻からプーという音と風が出てくる。


「いやあああ! 音が! 風が当たるでござる! やめて! 微妙に風が気持ちいいでござるがやめて!」


 ランラン丸に尻から出る風を当てながら、俺はニヤリと笑う。


「ランラン丸、言ったよな? 次は無いと」

「え?」


 俺は風を止めて、一言つぶやいた。


「収納」

「ま! 待って! それだけはい」


 光と共に、ランラン丸が俺の尻に吸い込まれていく。


「いやあああ! それだけはいやあああ! 中は、中だけは嫌でござる! やめて! お願いでござるからやめて! 入っちゃう! 拙者、入っちゃうでござる! ああ、いや、入っていく、拙者が中に、いいいやあああ!」


 叫び声と共に、ランラン丸は俺の尻に吸収、もとい収納された。


「出ろ、ランラン丸」


 そして俺の尻から、プリッという可愛い音と共に、ランラン丸が出てきて、ポトッと地面に落ちた。


「……うう、ううう」


 ランラン丸が泣いていた。


「拙者、汚れてしまったでござる。無理矢理お尻に出し入れされて、もうお嫁にいけないでござるよぉ」



「何をやっているんだお前は」


 エリシリアが俺達を見てあきれていた。


 ランラン丸の声は俺にしか聞こえないので、俺が急にランラン丸を尻に収納して出した、としか見えなかったのだろう。


「いや、ランラン丸が急に俺の尻に中に入りたいって言い出したんでな」

「やめて! これ以上拙者を汚さないで!」


 泣きながらうったえてくるランラン丸。


 いい加減ちょっとかわいそうになってきたので、これくらいでカンベンしてやる事にした。


「それより、ついに剣まで手に入れたな。これで勇者の装備は、あとはかぶとだけか」


 ユミーリアはこれまで、勇者の盾、よろい、剣を手に入れた。

 伝説の通りなら、あとはかぶとだけだ。


「確か、海底にあるんだよな。どうやって行くんだ?」


 俺のマイホームの機能で、勇者のかぶとは海底にある事はわかっている。


 しかし、この空飛ぶ島と同じくらい、普通では到達できない場所だった。


「ほう? 次はかぶとを求めるか」


 俺のつぶやきを聞いて、シリモトが話しかけてきた。


「ユミーリア、何かヒントが欲しいって頼んでみてくれ」

「うん、わかった」


 ユミーリアがシリモトに話しかける。


「初代勇者様、かぶとがある場所にはどうやって行ったらいいか、ヒントをください」


「ふむ、確かにあれは少々難易度が高い場所にある。よかろう! そなたにヒントを授けよう!」


 おお、なんだちゃんと聞けばヒントをくれるのか。

 これまでも聞けばよかったのかもしれないな。


「よいか! 勇者のかぶとは西にある。西の国の王に話を聞くが良い。さすれば道は開かれるであろう!」


 初代勇者シリモトは、そう言って消えていった。


「西の国か」

「デンガーナ、ですね」


 マキが俺の横に立つ。


 そう、西にある国とは、俺がまだ行った事がない、まったく知らない国、デンガーナだった。


 そこで王様に話を聞けという。


 今教えてくれよ、というのは駄目なんだろうな。


「次の行き先は、決まったようじゃの?」


 黙って静観していた長老が、俺達に話しかけてきた。


「西の国、デンガーナか。今度も大変な旅になりそうじゃの。しかしお主らなら、なんとかなるじゃろう。ひとまず家に戻るかの。お茶くらいは飲んでいくが良い」


 俺達は長老の言葉に従い、長老の家へ戻った。



 長老の家に着いた俺達は、お茶とお菓子をもらった。


 お菓子は、真っ白なまんじゅうだった。ちょっと変わった形だ。丸いふくらみが二つある。

 ……まんじゅう、だよな?


 この世界に饅頭があるのかどうかはわからない。何で出来ているかもわからなかった。


 だけど、異世界でいちいち材料だとかそんな事を気にしていたら、何も食べられない。


 そう思って、俺はまんじゅうを食べた。


 ……うまい。

 中には甘い、クリームの様なものが入っていた。


 甘さが渋めのお茶によく合う。


「どうですかな? 先日新しく考案されて作られた、リクトまんじゅうですじゃ」

「ブーーー!」


 俺はお茶を噴き出した。


「なんで俺の名前なんだよ!」


「それはもちろん、リクト殿のお尻を見立てて作られたからじゃよ」


 なるほどー、このやわらかな真っ白でふわふわのもちもちは、俺の尻だったのかー。


「って勝手に人の名前使ってんじゃねーよ!」

「いやぁ、まさか再びリクト殿がこの地に来られるとは思っていなかったのじゃよ。いずれバレるなら、いっそ先に食べてもらおうと思ってな。どうじゃ、うまいじゃろう?」


 ああそうだな、うまいよ。


 俺はみんなの反応を見る。


「リクトおいしー」

「ああ、うまいぞリクト」

「おにーちゃんまんじゅー」

「リクト様の、お尻……」

「ふむ、名前はともかく、美味なのじゃ」


 ユミーリア達もよろこんで食べていた。これじゃあ文句も言いづらいじゃないか。


「ふむ、長老様、少々お話があります。よろしいでしょうか?」

「む? なんじゃな?」


 いつになく真剣な表情のマキが長老と話を始めた。


 長老の顔色も変わり、なにやら重要な話し合いになりそうだった。


「リクト様、少々話が長くなりそうです。先に帰っていてください。その、後で迎えに来て頂けるとうれしいです」


 マキが俺に頭を下げる。


「何の話だ?」

「今後の私達の生活にかかわる話です。ですが今はまだ……いずれちゃんとお話し致します」


 ふむ、どうやら今はまだ話せない様な内容らしい。


「わかった。何をする気か知らんが、任せる」

「ありがとうございます。必ずや、リクト様の信頼に応えて見せます」


 マキが満面の笑みを見せる。


 基本的に無表情なマキがたまにこうして笑うと、本当に可愛い。一発でノックアウトされてしまう。


「そ、それじゃあ、後で迎えに来るからな。あんまり無茶するなよ」

「はい、それではまた後ほど」


 俺達はマキを置いて、ひとまず帰る事にした。



 マイホームに入り、俺達は椅子に座ってテーブルを囲む。


「いいのか? マキを置いてきて」


 エリシリアが俺に尋ねてくる。


「ああ、マキが俺に不利になる様な事をするはずないしな。何か考えがあるんだろう。俺達は俺達で、今後の対策を立てよう」


 俺はマイホームのマップ機能を見る。


「デンガーナか。西の方には全然行った事ないんだよな」


 俺達の住む、セントヒリアのキョテンの街、そこからずっと西の方に、デンガーナ王国がある。


 これまでの冒険で南と北には行ったが、西の方にはまだ行った事がない。


「マイホームは一度行った事がある場所にしか行けないからな。歩いていくしかないだろう」


 俺達はマップを見て、行き先と進路を決める。


「あ」


 そこでユミーリアが声をあげた。


「どうした、ユミーリア?」

「うん、えっとね、そこ……」


 ユミーリアがマップの、俺達が決めた進路の途中を指差した。


「そのちょっと上にね、私の村があるの」


 ユミーリアの村、勇者の故郷か。

 こんな所にあったんだな。


「ふむ、途中で休憩も必要だろうし、寄ってみるか」

「え? いいの?」


 ユミーリアの故郷は俺も見てみたい。


 行く途中、少し道をそれるくらいなら問題ないだろう。


「休憩って、いつでもマイホームを呼び出せるではないか」

「リクト殿は時々素直じゃないでござるからなー。素直にユミーリア殿の故郷が見たいと言えばいいでござる」


 ソファでくつろぐアーナとランラン丸の二人組みがうるさかった。


「ああそうだよ! 俺がユミーリアの故郷を見たいんだ。これでいいか?」


「で、でも、何もない村だよ?」


 ユミーリアが顔を赤くしながら、あわてていた。


「まあ、邪魔になるようだったら少し見るだけでもいいんだよ。ユミーリアだって、たまには里帰りしたいだろう?」


「それは……うん、そうかも」


 こうして俺達の進路が決まった。


 西に向かって歩き、途中でユミーリアの故郷の村に寄る。


 そしてさらに西に向かい、デンガーナ王国で勇者の装備に関する情報を集めて、西の海の中、海底へと向かう。


 海底に行く為の手段はまだ未定だが、行ってみるしかないだろう。



 俺達は話し合いを終えた。

 ユミーリアとエリシリアとコルットは、旅の準備の為、買い物に行く事になった。


 アーナはソファで寝ているらしい。ていうかこいつ、いつまで居るつもりだよ。


 残された俺は、マキの元へ向かう。


 すでに長老との話し合いは終わっていた様で、俺はマキを連れて帰る事になった。


「リクト殿、奥方は素晴らしい方じゃ。大事にするんじゃよ」

「お、おう?」


 長老が最後にそう言った。


 マキはちょっと誇らしげだった。いったい何の話し合いだったんだろう?



 街に戻ると、マキはすぐにギルドへと向かった。

 なんでもギルド長とヒゲのおっさんに話があるらしい。


 俺はマキを信じて送り出した。



 しかし、まさかあんな事になるなんて思わなかった。


 マキの計画、それは……俺にとって、とてもおそろしいものだった。


 その日、マキは帰ってこなかった。




「出来ましたリクト様! ご覧ください!」


 次の日の朝、マキがいつもとは違った、興奮した様子で帰ってきた。


「な、何が出来たんだ?」

「これです!」


 バーン! とマキが出したのは、まんじゅうだった。


「これって」

「はい、空の島で食べた、リクトまんじゅうです」


 やっぱりあれか。

 しかし、何をやっているのかと思ったらまんじゅうって……


「すでに生産ルートと販売ルートは確保済みです。空の島の長老にも話はつけてあります。このリクトまんじゅう……いえ、尻まんじゅうは、この国の名産品となり、全国へと出荷されます」


 ……え?


 なんと、よく見るとまんじゅうには、尻と刻印されている。


「リクト様のお尻をイメージしたこのまんじゅうは、世界中で愛される事でしょう。そのロイヤリティで私達の家計もうるおいます。まさに、完璧な計画です」


 マキは興奮して、尻まんじゅうを高らかに持ち上げる。


「す、すごい、すごいよマキさん!」

「ああ、まさかその発想はなかった、素晴らしいぞマキ!」

「わーい尻まんじゅうだー」


 ユミーリア達はまんじゅうを手に取り、大絶賛していた。


 マキは尻まんじゅうを見て、ウットリしている。


「いや、あのな? 何から突っ込めばいいのかわからないが、その名前はなんだ?」

「ヒゲゴロウ様がつけました。リクトまんじゅうより、尻まんじゅうの方がわかりやすい、と」


 何やってくれてるんだよあのおっさん。


「ギルド長もこれはいけると賛同してくださいました。そこからはギルドと、そしてラブルン様のコネを駆使して生産ルートと販売ルートを確保し、そして早くも本日から、尻まんじゅうの販売が始まる事になりました」


 ラブ姉まで絡んでるのかよ。


 すでに俺がどうこう言えるレベルの話ではなかった。



 こうしてこの尻まんじゅうは、あっという間に世界に広がる事になり、末永く愛される商品となるのであった。



 俺はソファで爆笑するランラン丸の口に、尻まんじゅうを押し込んだ。


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