無題

私は願いました


時が止まればいいと


私は願いました


明日がなければいいと




明日私が思い出すものは


私を雁字搦めにします


それはきっと


また誰かを殺してしまうでしょう




私の赤いブラウスが


やっと色褪せてきたというのに


また赤く染めてしまうのでしょう




汚れた手で子供を育てています


洗っても取れない汚れが


私の手には憑いています




悪い人が私にずっと憑いています




悪い人は私から全く離れません




悪い人は誰ですか?




悪いのはどうしてですか?




悪いのは




私です。

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