また今日もひとり首を吊った。

私の枝で。

今日も今日とて藁人形を打ち込みに来た。

私の幹に。

飽き飽きしたのじゃ。

同じような人ばかりで。

私の枝は首をくくった人を支えるためにあるのではないのだ。

私の幹は憾みを打ち付けるためにあるのではないのだ。

誰かわかってくれんか。

私は切り倒されることになった。

良くないものが集まるからだと。

そうか。

私のせいなのか。

何人も首を吊った。

何人も呪いをかけた。

私のせいなのか。

私がここにいるからなのか。

嫌だ。

私は悪くない。

まだ生きたい。

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