第8話 風になる
ブリーズ意識を失う寸前に、ハスお爺さんのある言葉を思いついた。
「我々風のエルフは昔から、風、火、水、地それぞれの属性を持つエルフの中で、空で飛べる唯一の精霊でもある。残念ながら、いつの間にか、飛行能力が失ってしまって、足に一本の鎖がついている羽目になちゃった。」
「…うう…あ…この問題を考えると、頭が急に痛くなる。」
くさ…
ブリーズは目と開き、自分の足首についた鎖を見て、最後の力を込めて、その鎖を刺した。
「ティーー」という砕いた音がした。断った鎖が黒い気に変わって、消え去った。
ブリーズの方は、まるで長年の封印が解いたようだった。周身は青い光に包まれで、もともと重い体は急に軽くなった気がした。それと同時に、胴体は水草に全く影響されていない。
いや、水草は今の彼女を縛られない。
だって、
彼女は風、
自由なるそよ風である。
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