第23話脱出船団航行記 その2
1945年6月3日 大西洋上 ダカール沖500キロ
この海域で我々は日英合同補給船団と合流し機材の補給と艦隊燃料、弾薬補給がおこなわれ船団はジブラルタルを抜けて中東経由でソコトラ沖で会合するそうだ。
我々はそのまま喜望峰を抜けることになるけれど、どうも後方から米独の狼たちが我々狙ってきているようね。
一層ハンターキラーのハンターとして潜水艦狩りが重要になるということになるわね。
で、その頃にはダージリンたちも戦時速成教育とはいえどうにか着艦もできるようになったそうね。まあ、私達だけではなく海軍のこわーいお兄さんたちのスパルタ教育で鍛えられたらね~。
なんでもダージリンが言うには僅かなミスでも容赦なく尻に棍棒をぶち込んできたり拳でなぐられたりと、英国海軍の伝統とはいえ。あそこまで過酷とはね。日本の精強さの一環を身を持って体験したとか言っていたわね。
まあ、私も訓練生だった頃には散々修正を喰らっていたけれど。海軍さんとちがって私たちも銃を持っているから古参連中も陰湿なイジメはなかったわね。まあ、そうやった連中は大体部下たちに実弾演習や実戦時に後ろから鉛のシャワーを浴びて穴だらけになって事故死やら名誉の戦死を遂げちゃったからね~。
そんな感じで旧型のソードフィッシュや九七式二号艦攻にレーダーとロケット弾ないしは対潜爆弾を積んで対潜哨戒任務に彼女たちも投入されたわね。
で、キラーチームの駆逐艦やエスコートの海防艦たちも信濃や加賀から燃料補給を受けつつ艦隊は一路ケープタウンへとむかっているわね。
まあ、赤道通過の際には質素ながら赤道祭もおこなわれ、私や神谷隊長たち女子兵たちはかなり際どい衣装をきて男どもの視線をあつめたりしたわね~
その一幕を紹介すると・・・
「あの~。これ着るのですか。なんかお股の部分がとてもきわどいじゃあないですか」
「そうやで。ユキあんた羨ましいよでるところは出て引っ込むところは引っ込んでいてさ~。あんたの器量ならまちがいなく映画モデルもやれるタマや。ウチがその魅力を磨いてやるさかい覚悟しいや~」
「あ~れ~」
とまあ、そんなことしているとダージリンたちも
「レディとしてはこのような衣装は少々はしたないかもしれませんがカーニバルと思えばこれもやむなしでしょう」
とまあ、これまた下着ともつかないようなメイド服をダージリンたちが着ていたりする。
で、女王陛下はというとこれまたどこからか引っ張り出したのかひらひらのビクトリア朝のドレスだったりする訳でして・・・。
で。問題の衣装だけど私たちの衣装というのがこれまた際どいバニーガールとなる衣装を私たち中隊メンバー全員そうだったけどね。まあ、皆のスタイルがモロバレしたりしていたりでして。で、私と向井のやつがひときわ大きくて皆の視線がきつかったりかな。
で、赤道祭が格納庫内で行われたわけだけど。まあ、大いにドンチャン騒ぎになったわね。まあ、戦闘航海中ゆえにあまりおおさわぎではなかったみたいだけどね。
まさか私達があの踊りをするとはね・・・。
「おう。あんこう踊りを是非とも披露してもらおうかね~」
「ほなか~。じゃあやってやろやんか~。男子ども只見はお断りやで~。見物料をもらわんとな~。金でもタバコもOKやで~」
と、まあ。神谷隊長が酔っ払ったというかその勢いで是としちゃった以上もはやね~。
で、結果だけどこれがすごいことになった。としかいいようがないわね。
まあ、若い女子が一堂にやらかしてね。で、司令もノリノリでやっちゃったからまあ、中はとてもカオスな状況となったりしたわね。
で、3時間後には祭りも終わり通常となったけれど。その夜の士官室で高槻さんと隊長がギシアンしていたのがまる聞こえで往生したりかな。
で、私も翌朝「昨夜はおたのしみでしたね」と。まあ未来のRPGの宿屋のオヤジや女将がいうセリフを言ったりかな。
そして翌日も通常通り哨戒飛行の日々だったけれど追撃する米空母機動部隊の偵察機と鉢あって私たちの編隊は撃墜したわけだけどいよいよ空母機動部隊同士の戦いにまきこまれるかもね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます