登場人物一覧と各登場人物についてのほんの少しの裏話(とりあえず第5章まで)
主人公
河瀬レイナ
【本名】河瀬 レイナ(かわせ れいな)
【職業】元・高校生
【身分】日本の一般家庭の出身
【家族】元の世界に、父、母、4才年上の兄の政明(まさあき)の3人の家族がいる
本作の主人公。
レイナという片仮名の名前であるも、(これは単に物語上の名前の表記の問題によって作者が片仮名の名前にしただけであり)、ハーフやクォーターではない。
高校入学後、1か月もたっていないのに、レイナは不慮の事故によって肉体の死を迎えた。
けれども、レイナの魂だけは、女性魔導士アンバー・ミーガン・オスティーン(注1)の「星呼びの術」(※注2)によって、アドリアナ王国第一王女マリア・エリザベスの肉体へといざなわれてしまったのだ。
中学時代のレイナは非常に成績優秀であり、大好きな兄も卒業した地元一の進学校を受験するも失敗してしまった。彼女自身は、「”本当の自分”はこんなところ(第二志望の高校)にいるはずがない」と思っていたのだが、見知らぬ異世界にいざなわれてしまったばかりか、自分の魂が息づいている肉体ですら元々の自分のものではなくなってしまったという……
※注1……魔導士アンバー・ミーガン・オスティーン
レイナの世界へと呼び寄せた、理知的な超美人で隠れ美巨乳の女性魔導士。ちなみに19才。
優しい性格であるも、生真面目で責任感が非常に強い女性。ちなみに、王子ジョセフ・エドワードとは身分違いであるものの、互いに魅かれ合っていた。だが、互いに自身の胸の内の熱き思いを相手に告げることなく、第2章においてアンバーはマリア王女によって殺害されてしまう。
絶命後、彼女の肉体も、その清廉な魂も闇夜を照らし出す光と共に風に運ばれていき……彼女は、「この世を守る大きな存在」=「アポストル」となった。
※注2……星呼びの術
魔導士アンバー・ミーガン・オスティーンが使用した「星呼びの術」は、肉体の中にいざなう魂の指定はできない。それこそ、夜空に流れる星の1つを偶然に呼び寄せ捕まえるようなものであり、ほんの数秒の差で、レイナではなく別の死出の旅へと赴く者の魂が入っていたかもしれないのだ。レイナは”選ばれて”、この世界へと呼び寄せられたわけではない。それは、チートな能力や卓越した頭の良さやコミュニケーション能力を持っていないレイナ本人も物語が進むにつれて、痛いほどに自覚することとなる。
レイナはマリア王女の肉体(17才・168cm・透けるような白い肌に金髪碧眼、西洋系の超絶世美少女)にて、この世界における人生を紡いでいる最中である。
だが、何も事情を知らない人から見ると、”レイナ”は紛れもなくマリア王女でしかない。
悪魔の化身のような人格のマリア王女が過去にしでかした様々な罪が原因で、何もしていない”レイナが”殺されそうになることは一度や二度ではない。特に4章にて、マリア王女に恨みを持つ”ある男”に港町の宿で扼殺されそうになったことは本当にきつかったと思う。
本作の主人公・レイナは一言でいえば、”本来なら脇役がピッタリだったんじゃ……というヒロイン”である。
大人しく、至って真面目で良識的。悪く言えば、没個性的で面白みがない。
男性との交際経験もなく――というよりも、同じ中学校の男子生徒とも、キャイキャイと盛り上がるタイプではなかったのだろう。
もちろん、処女。今、彼女の魂が入っているマリア王女の肉体は、17才にして、おそらく2ケタの男性経験を有しているため、対照的ではある。
今のレイナは、せっかく超絶世の美少女の肉体の中にいるというのに、大抵の男をその美貌で釘付けにできる状況を楽しもう(?)ともせず、周りの様々なタイプのイケメンたちに目移りなどもしていない。
レイナの元の顔の器量はごく普通であったためか、美人としての経験値(立ち振る舞いやあしらい方)がそれほど高くないというのもあるが、彼女自身も今は自我を保つのに精一杯といったところなのかもしれない。
周りのイケメン男性陣も、レイナの魂の無垢な魅力(?)を感じ、女として見ているわけではないようだ。
ジョセフ王子や、カール・コリン・ウッズとダリオ・グレン・レイクの魔導士コンビも、レイナを(実際の年齢よりも)幼い感じがすると感じていた。
そして、第5章の船旅におけるレイナは、やや頼りない面や危険回避能力の低さを、ヒーローたちの1人ディラン・ニール・ハドソンや兵士隊長パトリック・イアン・ヒンドリーに注意される場面までもあった。
実際の年齢よりおぼこく、隙をチラチラと見せているレイナでもあるも、全く何もできない役立たずというわけでは断じてない。
第3章において、アポストルの使いの少年・ゲイブが”やっとのことで”ヒーローたちの前に現れたのも、レイナの助言(考察)があったからこそだ。
何より、レイナと言えば「ノート」というアイテムがこの先、欠かせなくなる。
アンバーの死後、彼女の遺品として、ジョセフ王子よりレイナは自由帳のようなアンティークなノートを受け取っていた。
レイナは、この大切なノートに、この異世界で自分が出会った人、遭遇したこと、学んだことを書き留めていっている。もちろん、第5章の船旅にも連れて行っている。
今は何もかもが、バラバラのピースのように、レイナのノートには散らばっている。でも、いつの日か、レイナが書き留めた全てのピースがつながり、レイナの魂に響いてくることとなるのだ。
いや、レイナの魂だけではなく、この世界に生きる人々にも響いてくることとなる。(これは少しネタバレ)
ちなみに、第4章にて、彼女はジョセフ王子よりこの世界で生きるための戸籍と「レイナ・アン・リバーフォローズ」という名を与えられている。しかし、この設定は、今後の展開でそれほど重要視されるわけではないように、作者は思う。
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