第6話連合艦隊旗艦としての心構えを教わる

日本に到着して早数ヶ月。私は松島先輩から人の上に立つ為の心構えや実戦方法などを教わり、剣術、柔術、槍、弓、鷹狩り、式神とありとあらゆる戦闘術を体で教わったわね。そしてその後座学もきっちり行ったわけよ。まあ、この頃になると電、雷の二人の駆逐艦が従兵として身の回りの世話をしてくれるので助かってはいるわね。


そして最終試験が行われることになった。

教官の松島から3対3の勝負を行うと言われた。

「最終試験だが、我々は3姉妹が三笠君の相手となる。君はどの船を選んでも構わん。ようするに部隊を指揮する実戦訓練と思ってくれれば結構だ」

教官の言葉に私は言う。

「誰でもよろしいのですか」

「そうだ。どのような船でもいい」

「判りました。試験はいつ始まるのでしょうか」

「明朝だ。異議は」

「ありません」

「では解散」

そして私は即座にパートナーとして駆逐艦の二人を指名することを既に決めていたわね。これからの戦いは砲戦ではなく機動力のある船が主力になると私は見るわね。

そして従兵である雷、電姉妹に私の相棒を務めるように言ったわね。

で、驚く二人。

「私たちですかもっと凄い戦艦たちがいるでしょうになぜ」

という電の質問に私は二人に対して耳打ちする。そして納得する二人


「なるほど。よーくわかりました。ですがお姉さまあの人たちの攻撃は全て引き受けてくださいね。私たちの体では至近弾でも転覆の危険性がありますので」

「わかったわ。私が盾と囮になるからあんたたちは取り巻きの二人の土手っ腹に自慢の水雷をぶち込んじゃいなさい。構わないわよ。所詮あの人たちは艦首に巨砲が一門だけのデカ物よ」


で、試験当日試験がおこなわれたわね。え、結果ですって当然私たちの勝ちだったわね。

私が単艦突入して奴らの砲撃を全て相手にしているところから駆逐艦が後ろからご自慢の魚雷をブスリと刺して轟沈判定をくらわせて砲撃力が落ちたところで私が砲撃で松島を殺った訳よ。まあ、訓練なので実際に沈んではいないけれど実戦ならば私は中破するも3隻のふねを連携で沈めたということになるわね。そして駆逐艦が持っている魚雷の恐ろしさと有効性のデータが取れたことも有意義だったわね。

そして私は晴れて連合艦隊総旗艦に着任したわね。

そして時局はロシアとの戦争待ったなしの状況となり、連合艦隊司令長官が着任となるわね。

なんでも舞鶴鎮守府の基地司令だったうだつの上がらないような人物だそうね。

名前は東郷平八郎と言ってたわね。ほかの連中は嫌がっているようだけど私は

イギリスにいた時にビクトリーのアドミラル東郷はきっとネルソン以上のことをするという予言を信じてみようとおもったわね。

だけど、彼を殺さなかったのが私の最大の汚点となるわけだけどそれは後の話になるわね。

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