アノニマスのプログラマーです
私は凄腕のプログラマーでアノニマスのメンバーです。日本の全部をバックすることができます。基本情報技術者の資格を持っており、毎日電車で会社に通っています。会社ではあまりに突出しすぎた技術力をみせるのは危険なので力をセーブしています。まあ、周りからは社内で3番目くらいの立ち位置に見えているのではないでしょうか?
「ちょっと村田くん。」
「はい。」
社長に呼ばれました。社長はアノニマスのメンバーではありませんが応用情報技術者の資格を持っています。
「君ちょっとここミスしてるんじゃない?ここ、if分があるけどさ、必要ないよね。」
「あっ、本当だ。ありがとうございます。」
まあ、怪しまれないために意図的に記述したミスなのですが。
「ふっふっふっ。気をつけたまえよ。」
社長の笑顔は可愛いです。一生この社長について行こう。この笑顔を見るたびにそう考えてしまいます。
カタカタカタカタ、カタカタカタカタ
プログラミングをします。言われたところを直すわけです。上手に直します。
「できました。」
「ふっふっふっ。上手に直したね。」
一生この社長について行こう。そう思いました。じゃあ、席に戻ってプログラミングをやろうかな。振り向いたその時、
「うっ、うわああああああああ!!」
これは社長の声です。何があったんだ!!
くるりっ!!
振り向くと、社長の体が半分以上よくわからない穴のようなものに吸い込まれています。
「たっ、助けてくれ〜!!」
これは昔見たことがある。異世界の奴らがこの次元をハックしようとしているのだ!!
「しゃっ、社長!!」
「なんだ!!何が起きているんだ!!」
周りの社員たちは動揺しています。これを助けられるのは僕しかいない。私はパソコンに向かいました。この次元を、ハックし返すのです!!
カタカタカタカタカタカタカタカカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカカタカタカタカタカタカ
一心不乱に打ち続けます。
「なっ、なんだたかし!!お前!!何やってるんだ!!」
社員たちは動揺していますがそんなのに構っている暇はありません。異世界の者どもとの戦闘が始まっているのです。
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカ
「助けてくれー!!助けてくれー!!」
社長の叫び声。今助けます。
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
異次元の穴が大きくなったり小さくなったり。相手もなかなか手強いです。まさか抵抗してくるとは思ってもいなかったでしょう。まともに対抗できるのは地球で私ぐらいなはずです。
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
どんどん穴が小さくなっていきます。行ける、行けるぞ!!
ウィーン!!
突然windowsのアップデートが始まりました。
「あれえ〜〜〜〜!!」
社長!!
完
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