私は仙人だぞ

「こんにちは。」


 こんな時間に山小屋を訪ねてくるとは。若い男女が二人、カップルだろうか?私は仙人だぞ。


「こんにちは。こんな時間に訪ねてくるなんて珍しい。私は仙人だぞ。」


「こんにちは。私達は、セフレです。」


「そうかそうか。あがってあがって。」


「あ、ありがとうございます。お言葉に甘えて。」


 ピンク色のジャンバーを着た女性と黒いもふもふしたジャンバーを着た男性。二人とも若い。私は仙人だから子供のように見える。20代だろうか。


「ええと、なんか飲むかい?」


「はい。じゃあ牛乳をください。」


「あっ、私はストレートティーで。」


「はいはいはい。わかりました。私は仙人なのでね。お安い御用さ。」


「ありがとうございます。私たちはセフレです。」


 ガタゴトガタゴト。準備ができたぞ。


「はい、持ってきましたよー。」


「アンアンアン。」


「オンオンオン。」


 セックスをしています。どうやら準備している間にセックスを始めていたようです。


「流石セフレ。あっぱれじゃあ!!」


 プップップー!!プップップー!!


 私は陽気な気分になり、踊りました。


 プップップー!!プップップー!!


「アンアンアン。」


「オンオンオン。」


 プップップー!!プップップー!!


「アンアンアン。」


「オンオンオン。」


 プップップー!!プップップー!!


「アンアンアン。」


「オンオンオン。」


 二人とも汗だくになっており必死です。すごい!!すごい!!流石セフレを自称するだけのことはある。


 プップップー!!プップップー!!


「アンアンアン。」


「オンオンオン。」


 プップップー!!プップップー!!


「アーッ!!」


「オーッ!!」


 終わりました。二人は果てました。私は、亡き妻を思い出しました。


 完

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