百合子

「花粉症0を目指しまーす。うふんうふ〜ん。うふんうふ〜ん。」


 百合子が言います。楽しそうです。うふふふふ。楽しそうです。うふふふふ。


「どうやるんですかー!!そんなこと可能なのですかー!!」


 記者団が厳しく追及します。


「お医者様に聞いてみまーす。」


「わかりましたー!!」


 みんな、わかりました。


 後日...


「お医者さーん。」


 楽しそうな百合子。ピクニックに来ているみたいです。


「はーい。なんですかーっ!!」


 百合子の主治医、たかしです。 


「花粉症0にしてくださーい!!」


 お願いしてみます。


「それは無理でーす。」


 現実は厳しいです。


「ガーン!!」


 ショック!!


 ショックを受けた百合子は寝込んでしまいました。


 グーグーグー、グーグーグー


 グーグーグー、グーグーグー


 パッチーーーンッ!!


 突然目を覚ます百合子。覚醒。


「ポカリスウェトゥーが、飲みたいわ!!」


 百合子はそういって立ち上がり、ポカリスウェトゥー売り場へ向かいます。自転車を漕いで向かいます。


 チャリンチャリーン!!チャリンチャリーン!!


 道をゆきます。ゴーゴーゴー。


 道をゆきます。ゴーゴーゴー。


 チャリンチャリーン!!チャリンチャリーン!!


 着きました。ポカリスウェトゥー売り場につきました。ポカリスウェトゥーが売っています。百合子は嬉しそうです。


「ポカリスウェトゥー、下さい!!」


 目を輝かせて言いました。


「へいっ!!こいつ、新鮮だよおっ!!」


 元気な店主のお勧めです。


「あらまあ、ありがとう。」


「毎度ありぃっ!!」


 チャリンチャリーン!!


 ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ!!プハーッ!!


 ニコッ!!


『街は、生きている』


 そう言って百合子は、自転車を漕ぐのでした。


 完

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