パンダ
「新型ララウィルスが日本にも上陸してしまいました。現在の公式発表では、日本における感染者は1563名です。皆さん、注意しましょう。」
ニュースキャスターがいいました。
「パンデミックに注意ですね。」
「パンデミックに注意だー!!」
「パンデミックに注意!!注意注意〜♡!!」
みんな周りの人に呼びかけています。勿論ウィルスの感染を恐れてマスク越しに伝え合っています。
「パンデミックに注意〜☆☆」
「注意注意〜☆」
「注意ダゾ♡」
ノソノソノソ
あ、パンダ・ミッ君が来ました。白黒パンダの、ミッ君です。可愛い、可愛いミッ君です。
「お、パンダ・ミッ君だ。パンデミックと似ているぞ。危険かもしれない。」
「危険だ!!危険だ!!」
人々がパンダ・ミッ君から離れていきます。どんどんどんどん、離れていきます。
「ピピー!!違いまーす!!パンダ・ミッ君はパンデミックとは違いまーす!!別でーす。関係ありませーん。風評被害でーす!!」
可愛い女の子が元気よく言いました。元気がいいなあ。元気がいいなあ。
「お、そうなのか。これは悪かった。ごめんよ。ごめんよ。」
「すまなかった。すまなかった。」
みんな、謝ります。素直でいいですね。素敵です。素敵です。
その時です。
ガブッ!!
パンダ・ミッ君が女の子の頭を食べてしまいました。
ムシャムシャムシャ
パタリ
人形みたいに倒れる、首無し女の子。
「パンダ・ミッ君に注意だぜ。」
「パンダ・ミッ君に注意だ〜!!」
「パンダ・ミッ君に注意、注意〜☆」
完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます