エレベーターデート

 日曜日、高校二年生の花子さんと太郎くんはデパートデートをしています。


「楽しいわ!!楽しいわ!!デート、楽しいわ!!」


「うふふふふ、楽しいね、楽しいね、デート、楽しいね!!」


「わあ、三階にはお化粧売り場があるみたいよ。行きたいわ!行きたいわ!」


「本当だ!!本当だ!!行こう!!行こう!!」


 二人はとっても楽しそう。とっても、とっても楽しそう。それはもうまるで、踊り狂う熊のようです。踊り狂う熊のよう、踊り狂う熊のよう。


「でも、どうやったら三階に行けるのかしら?」


 花子さんが尋ねました。


「そうだね。うーん。そうだ!エレベーター!!エレベーターに乗ればいけるんじゃないかな!!エレベーターに乗ろうよ!!」


「そうね!!エレベーターね!!」


 二人はスキップをしながらエレベーターへと向かいます。それはもう鶏が蜂と戯れているよう。コケビー、コケビー。コケコケビー。


 ルンルンルン♫ルンルンルン♫


 ポチッ


 エレベーターはあっという間にやってきました。さあ!乗り込むぞ!!


 二人は意気揚々とエレベーターに乗り込み、三階のボタンをぽちり。


 グググググ


 エレベーターはどんどん上がっていく(感じがする。)。


 グググググ、グググググ


「上がって行ってるわ。楽しいわね。楽しいわね。」


「本当だね。楽しいね楽しいね。」


 しかしなかなか三階には着きません。


「なかなかつかないね。」


「ほんとだね。まだかな、まだかな。ねえ、ところでさ、花ちゃんは僕のどんなところが好き?」


「うーん、どこだろう。えぇとね、ええt


 ズギャーーーーンッ!!


 エレベーターは月にぶつかってこっぱ微塵になってしまいました。そう、二人が乗ったエレベーターはエレ下手だったのでした。エレ下手だったからうまく調整ができず上がりすぎてしまったのでした。みなさんはエレ上手に乗りましょうね。


 完

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