ひらめいた

 ドドドドドドドド


 世界の終わりが迫っています。風の噂によると一年後、世界が終わるそうです。終わるそうです。もっとも世界とはなんなのか、よくわかっていないのですけれど。とりあえず、世界が終わるそうです。世界が終わったら色々終わります。もっとも終わりとはなんなのか、よくわかっていないのですけれど。


 世界の終わりをなんとか避けなければいけないです。世界が終わるのはよくないからです。世界の終わりを避けるため、世界の終わり学部教授の世界を救うぜ博士は頑張って考えていました。私は助手として、博士が集中して世界の終わりを避ける方法について考えることができるよう身辺の世話をしています。


 うーむ、うーむ、うーむ、うーむ


 博士はいつものように研究室の中で腕を組みぐるぐる歩き回っています。今にも世界を救う方法を閃こうとしています。


 うーむ、うーむ、うーむ、うーむ


 ああ、危ない。博士、箒に当たりそうです。


 ガタガタガタガタガタガタガタガタ


 私は博士がうまく歩けるよう、博士の周りのものを片付けます。


 うーむ、うーむ、うーむ、うー、、、


「ひらめいた!!」


 博士が叫びました。


 ぴちぴちぴちぴち、視線の先にはヒラメがいました。いや、あれは右を向いています。ヒラメは左を向いているはず。よって、あれはカレーです。


「博士、あれはカレーですよ」


 カレーでした。アラ・マー


 完

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