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ガチャポンポポポポポン
ガチャポンがある。200円、巨人の鼻くそシリーズだ。200円で巨人の鼻くそを入手できるならお得である。太郎君は思いました。
早速やってみよう。太郎君は200円を入れ、ガチャポンを回し始めました。
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
出てこない。
まだ、出てこない
これは、人生なのではないか。太郎君は思いました。答えを見つけることのできぬまま、ただただ歩み続ける、人生。いくら回しても、巨人の鼻くそが現れない、このガチャポンと、同じだ。
太郎君は店員のお兄さんに質問しました。
「これは、人生ですか。」
「いいえ、これはガチャポンです。」
お兄さんは答えました。
ガチャポンであったか。ならば、見つけてみせよう、巨人の鼻くそという、答えを。
太郎君は再び回し始めました。
出てきません。
まだ出てきません。
グーグーグー
太郎君はお腹が減ってきました。
太郎君は寝食を忘れ、回し続けました。
太郎君の身体は限界に達していました。
ポクッ
太郎君は餓死してしまいました。
死ぬ直前、太郎君は思いました。やはり、これは、人生だったのだ、と。
皆がそれを見て泣きました。
メソメソ、メソメソ
太郎君の死体は徐々に腐敗していきました。
一ヶ月後、太郎君の身体には、一輪の花が咲いていました。
うつくC
完
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