お熱を測りましょうか

@kaikai114

第1話

僕にはこんな感情があるなんて未だに信じられない。


目の前にいる好きな人が、男なんて。。。


色々信じられないことばかりだ。


「はい、ぴーーーさんお熱が測れましたよ 問題はありませんよ。」


「ありがとうございます祭さん」


僕の名前は祭 ここの小さな病院で看護師をしている。今はダイエットの為にジムだって通ってる普通の男だ。よくみんなからは香水臭いと言われてる。でも気にしない

それが僕だから


そして僕には、、、、、、、


「おっまっちゃん!おつかれ!!!」

「あっ哲さん、お疲れ様です…」


僕には好きな医療相談員がいるのだ♡

(はぁ、今日も素敵です♡哲さん♡)

いつも通り哲さんの大きな体と大きな唇に目を奪われていたら哲さんが???の顔をしながら

「ん?まっちゃん俺の顔になんかついてる?」

と疑問形で答えてきた。


急いで祭は首を振った。そしてそのまま哲さんは事務室に消えていった。

(ふー危ない危ない… この気持ちがバレたらダメだ)


だって哲さんには、、、、、、、


「あっ哲さんお疲れ様です」と事務室から1人の男性が出てきた。

それが祭のネック 哲の同僚で同じ医療相談員をしている朋だった。

祭は大きな顔と体を膨れさせながら嫉妬していた。


「くっそ朋… 今に見てろよ!!!!」


ヒソヒソヒソヒソヒソ


(あっ…//)


哲さんは僕のことなかなか見ようとしてくれない。。。。


それはどうしてなんだろう。。。。


補助さんの噂では好きな女優がいるからって聞いたけど何でなんだろう


僕はこんなに好きなのに…


それとも別で、、、まさか、、、


僕はさっきまでの切ない気持ちと裏腹にとてつもない嫉妬の感情を湧かせていた


くそ。。。朋め。。。。。。。許せない。


「ふふふ。いい事考えた♡」


僕は休憩後、朋に患者のスケジュールをいつも通り渡した。

朋はいつもと同じ表情で「あっ祭さんあざーす」とコーヒーを飲みながら言ってきた。


(本当はあんなの全部嘘だけどね)


いつも通りのリハビリや機能訓練だと記載しているが、本当は大切な主治医との面談なのだ。


今に見てろよ朋…


続く

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