第四夜 ややこしくなったゾンビ


 懐かしい学校のような気もするし、会社のビルのような気もする場所でバイオバザード(ゾンビっぽいなにか)が発生した。

 直ぐにその建物は隔離され、中には数百人の生きた人間とゾンビがリアルファイトしていた。


「ぐえっ」

 私は運悪くその建物の中にいて、そして速攻で死んだ。もれなくゾンビになった。よくあるゾンビもののように噛んで相手が死ねば、その相手もゾンビにはなるが普通と違うのは理性が割と残っていた。


━━あれ? 理性あるならわざわざ人間襲う必要なくね?

 事態は更にややこしくなった。


 

建物の中は大きく二代勢力に別れていた。


 勿論、ゾンビ派と人間派だ。


 しかし、ゾンビサイドの人間と人間サイドのゾンビがいて訳が分からない自体に陥っていた。これもあれも全部理性が割と残っているせいだ。


 仲間増やしたい、世界みんなゾンビになればそれはもうゾンビが普通になって色々OKなのでは?と考えるゾンビ。そしてそんなゾンビの家族だったり親しい中だったりする人間だったり(敵対する人間に紛れるため今は人間のまま)単純に頭おかしい奴らだったりする人類皆ゾンビ派。


 絶対ゾンビにはなりたくないもっと生きたいんだー! な生存者人間と、うんうん、わかるわかるもっと生きたかったよー俺らはもう無理だけどお前らだけは生き残れよー、な絶対ゾンビにさせないマンなゾンビの人類生存派。

ちなみに私のポジションは絶対ゾンビさせないマン(ゾンビ)だった。


 その後なんやかんや色々あったが、結局最後は軍隊が包囲された建物に向かって大量の大砲を撃ち始め、ゾンビ人間関係なく逃げ惑うオチだった。





 そして夢は覚めた。




なんだこれ。

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