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  • 十三回目の嘘への応援コメント

    サーティーンという数字が意味するものは。
    ゴルゴダの13番目の弟子なのか。
    修道女との同じ瞳の色が罪の色とは、何なのか。
    ……そういう疑問を抱いた瞬間に、幕。
    裏切りの修道女は嗤っているけど、その嗤いは聖典に刻まれて永遠に残るやもしれず……。

    面白かったです。

    ではではノシ

    作者からの返信

    ご高覧ありがとうございます。

    13という数字は不吉の忌み数とされていますよね。わたしが吐いた嘘が12回まで許されたのかもしれませんが、けっきょく嘘を突き通したために罪を認めず燃やされてしまいました……。
    おなじ瞳の色、それは血縁者なのです。近親相姦はタブー中のタブーでありますし、わたしの性別はあえて描いていないのでどっちでも取れますが同性の場合なおのことアウトです^^; そもそもわたしは神子なので他者に情愛の感情を持つこと自体アウトだったりも。

    と、まあ。千文字以内の短編なので書いた本人も後から、これはこうだったかもと、考察している次第でございます。短編とはむずかしや〜!ですね。
    たくさんのお星さまもありがとうございました!

  • 生神女の裏切りへの応援コメント

    打って変わって(また言っていますが^^;)、今度は和的な世界ですね。
    しかもどろどろとした。
    横溝正史の世界にも似た、どろどろとした愛欲の、世界。
    それは愛なのか、欲なのか。
    呑まれて消えていくのは、愛か、欲か。
    ひとりの女の人生に、それが浮かんでは沈んでいく。
    そんな、物語でした。

    面白かったです。

    ではではノシ

    作者からの返信

    ご高覧ありがとうございます。
    実は朝倉の処女作は和風ファンタジーだったんですよ、とかって。この話も含めて和な話はふたつだけという、ちょーめずらしいジャンルでした。しかも一人称!
    おお、畏れ多くも横溝正史氏とは恐縮です。
    愛と欲とかどろどろですが「わたし」に意志があったのか否か。どうにも流され続けてきたひとりの女性の話でしたが、すでに終わった過去を振り返る彼女はそれはそれでこの人の生き方なのかも、とふと思いました。

  • 女王アーデルハイトの呪いへの応援コメント

    これまた、一風変わったお話ですね。
    侍女ならぬ侍「男」と、女王の、道ならぬ恋……と思いきや、愛のない行為だと言い切ったり、特段うつくしくもないと言ったり……滅茶苦茶な関係の二人ですね。
    ユージンに敢えて気立ての良い美しい娘をあてがったりするのは、それでも、ユージンの気持ちは自分のものであると誇示するためか、ユージンのためなのか。
    難しいところですね、当人たちですら、ほんとうはどうであるか、知ってはいないかも^^;

    面白かったです。

    ではではノシ

    作者からの返信

    ご高覧ありがとうございます。
    こちらも甘さなしのビターな恋愛のお話でした!他国から嫁いできた女王と、彼女に付き従う一人の男。
    二人の関係は周りに気づかれているとは思いますが、二人だけの秘密は呪い……ですね。どちらも癖のある人物ですのでややこしい関係となっております^^;
    アーデルハイトが何を考えてユージンに妻を娶らせたのか。どちらもありだと思います。でも、なんとな〜く彼をただ試しているだけのような(^^;; 悪い女ですねぇ。そんな女王に逆らえないユージンもまた悪い男だったりします。


  • 編集済

    女王アーデルハイトの呪いへの応援コメント

    こんばんは。
    朝倉さんがお書きになる作品が気になって、
    見せてもらいに来ました。

    愛を知らない高貴な女。
    そのせいか、鬱屈として冷めている印象。
    そして、掴みどころがない。

    アーデルハイトが夫を呪ったのは
    夫が前妻の元へ行く…死を望んだから?
    (ある意味、親切なこと?)
    アーデルハイトがユージンに呪うことを命じたのは
    ユージンの想いを試していたのでしょうか?
    それとも、死によって救われたかったのか?
    呪い=死(救済)なのかな…
    すみません。私には解釈が難しくて、
    ちょっと自信がないのです。どうなんだろう?
    どっちでもないこともありそう。

    美しいのに退廃的で沈んだ雰囲気が
    とっても素敵な作品でした。
    良いものを読ませていただきました。

    返信の返信。
    解釈は読む人に委ねる作品なのですね!
    お返事内容も含めて考えてみると、
    夫もアーデルハイトもユージンも
    目的も希望もない毎日に膿んでいて、
    呪いという死によって救われたかった。
    私にはこれがしっくりくるようです。
    知りたがりなもので、グイグイ踏み込んで
    すみません。お話できて嬉しかったです。
    お返事ありがとうございました。

    作者からの返信

    三寿木さん、こんにちは。ご高覧ありがとうございます。

    少女のうちから隣国から嫁いできた愛を知らない女王。ユージン視点なので余計にアーデルハイトが何を考えているかわからない、掴みどころのない女ですよね。実は明確な正解を用意していなくて、どれもが当たりなのです(ずるいですね、すみません)

    書き終えてからだいぶ時間が経っている今、改めて考えてみました。
    まずアーデルハイトが夫フリードリヒを呪ったのは、単に憎かったから。何も知らない純真な少女に向かって、自分は前妻をまだ愛しているから貴女を愛せない……だなんて言ってしまう夫は結構ひどい人間ですね。しかし、その純真さは逆に考えてみれば愛憎ではなく、それでも本当に夫フリードリヒを愛してしまった。とも見えます。そう、ご指摘の通り、前妻を亡くして絶望している夫は死を望んでいて叶えてあげた、とも考えられますよね。そうなるとアーデルハイトはとてもいい女です。


    二番目のアーデルハイトがユージンへ呪うことを命じたのは、なんだか本当に試されているみたいですよね。愛を知らない女王は愛に飢えていて、だからユージンが本当にアーデルハイトを愛しているのなら出来るだろう、と。また、自分は呪いなどには殺されないと、そう考えているのかもしれません。

    呪いと言うとぎょっとしてしまう恐ろしい言葉ですが(実際に何人も亡くなっていますし)、彼女たちの中で呪いという存在は祈りにも近いのかな?とも考えながら書いていたことを覚えています。救済ともいえるでしょうか。死が救済ならばそれは希望ですし、呪いという縋れるものが欲しかったのかもしれません。


    なかなか解釈のむずかしい話でしたが、ご高覧とコメントをありがとうございました。ひさしぶりにこの話に触れて、いろいろ考察のしがいがあるかもだなんて、自分で思っちゃいました。