最終章

第186話 神様なんて居ねーんだよ‼』

対に最終章突入です、オリュンポスとの宿命的な決戦が幕開けしました。


いきなり投稿遅れてすいません……


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本文


イナンナは行った、新たなる戦場へ…………

ナンナとイシュタルを連れて、イシュタルは何やらルチルと話していたが、何を話していたのか……

ナンナも陛下とナーナと何か話していたが、こちらも何を話していたのやら…………


でももうやる事は決まっている、俺はこれから子を作る、そしてその子孫達が一人でも多く生き残ってくれ、戻った俺にこう話してほしい…………


『目覚めてくれ‼』と


その後に、オリュンポス達からこの世界と人々を守るこれが俺の役目だ。

そして俺は妻達と伴に子を造った、正妻達と、ワルキューレ隊の隊員である側妻達との間に沢山の子を、数百年かけてムーを守るための様々な仕掛けや仕組、またノアの方舟とも呼べる巨大な葉巻がたUFOも浩二と伴に製作した。

オリジナルを含めば全3機となったがこれはオリジナルとは大きさが違う、おおよそ10倍の規模だ。

そして武装も3機全てに施し、地下シェルターも造った。

準備は万端だ‼ 何時でもこい! オリュンポス、決着をつけてやるぜ‼


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「そろそろ地球だな、久しぶりだ」


「父上、ノンビリしている場合では無いのでは? アグディスティスの子、エンメルカルの暗殺には失敗、ディオニューソスは一度敗れているのですよ?」


「そう心配するでない、我が娘アテーナーよ、如何に奴が覚醒しようとも我等の敵にはならぬ」


「ゼウス、ヘスティアーからの報告ではポセイドーンとその一族、そしてハデス迄が裏切ってエンメルカル側についたと、そして一番厄介なのがイナンナとナンナ、そしてアグディスティスが加わったのです、如何に我等でもアグディスティスとイナンナは少々きついのでは?」


「ハデス迄が裏切ったと言うのか? ヘーラー」


「ええ、そうです、アポローンとて姿を見せぬ、奴も裏切るやも知れません、ポセイドーンの一族は我が一族で対処するとして、アポローン迄が奴等側につけば、最早戦力は拮抗してしまいます、対策はこうじて有るのですか?」


「あわてるなヘーラー、今回はこちらもポセイドーンの裏切りに備えて応援を頼んでいる、ヴォーダンの一族にな、入られよ、オーディーン‼」


「今回は面白そうじゃのう、ゼウスよ」


「ヴォーダンの一族!」


「そんなにめずらしいですか? ヘスティアー、私達ヴォーダンが加わる事が」


「ヴェルダンディ、ウルド、スクルド⁉」


「どうだ? ヘスティアー、彼等一族が加われば如何にアグディスティスやイナンナがいようとも、我等の敵では無い、イナンナもこれでお仕舞いだ‼」


「ゼウス! 間もなく太陽系軌道に到達致します‼」




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その日、俺達は伝承を目の当たりにした、空を見上げると太陽が二つ出ていた、一つは赤い燃え盛る太陽が、もう一つは…………

黒い太陽だ。


「大和閣下‼ お伝えします‼ 北アトランティス近郊に軍舟多数! 北アトランティス軍と思われます‼」


「始まったか‼」


「そうだね、行こう父さん‼」


「おう! 健二‼」


健二は青年に成長し、ムーの右大臣になっていた、様々な防衛構想をうちたてシンラを左大臣とし、この二大臣はムーきっての天才と言われていた。

また健二は誰もが認める皇太子としても将来を約束された皇子でもあった。


「浮舟を出せ‼ 予定通り南アトランティス、レムリア合同軍とはさみ撃ちにするぞ‼ 北アトランティスを今より滅ぼす‼」


「全軍浮舟に乗り込め‼ 出陣だ‼」


「マルティア大将軍、私達も行くわよ‼」


「ああ! 久美大将軍! 兵達の鍛練は完璧だ‼」


巨大な浮舟の完成で軍は30万のムー軍を一気に移動出きる様になっていた。

また要所要所の王国の援軍は既にバビロニア王国へと終結済みだった。

大体のニビルの接近はもうつかんでいたのだ。

健二が魔道天体望遠鏡を既に完成させていて、天文台を構築し、そこからニビルの観測を行っていた。


「主人殿、ラ.ムーの事は心配するでない、妾が必ず守って見せる、子等も成長しておる、皆強い子じゃ!」


子供達が総出で桜と俺を見送りに来た、ざっと500人近い…………

我ながらスゲーな………………

流石に全員の頭を撫でてやると日がくれる…………


「桜、子等とラ.ムーは頼んだぞ?」


「解っておる、はよう帰って来るのじゃぞ? 朔、帝、ナーナも、誰もが元気に戻るのじゃ、良いの?」


「お主に言われんでも解っておるわ!」


「お母様、必ず」


「お母様、無事に戻ります」


「良し、ルチル、ルル、ルララ! 発進だ‼」


「はい!」


巨大な浮舟は音もなく高度2000メーター迄急上昇した、そして一瞬で光を放ち転移した


バビロニア王国、ラチス海を挟んでここは北アトランティスと対峙するムー帝国の玄関口でも有る、そして既に大軍が終結していた。


「帝のご到着だ!」


俺達はバビロニア王国の城へと進んで行く


「北アトランティスの動きはどうだ?」


「はい、後3刻程でこちらの港へ現れるかと」


「どの位の規模だ?」


「約40万」


「南アトランティスとレムリアの軍は?」


「先程念話で既に交戦に入ったと、それと海王軍が合流したとの事です」


「解った、では直ぐに軍を出陣させよう」


俺達は港へと軍を進軍させた、そしてその港へいきなり転移して現れたのは…………


「アテーナー‼」


「転生したようね? パラス」


「お前との決着を付ける為にな‼ 勝負しろ」


「ええ、良いわ、でも先ず手始めに、我等は伴に戦の女神、戦で勝負しましょう‼」


アテーナーがもつ、右手のニケが姿を代えた剣を一閃すると、海に霧がかかった。

そしてもう一振りした瞬間、霧が晴れてそこに現れたのは、海一面を埋め尽くす軍船だった。


「行きなさいお前たち! お前たちの戦いにはこの戦の女神アテーナーが付いています‼」


「押し出せーー‼」


軍船が一気に動きだし、港へ押し寄せて来る


「弓対前へ‼ 放て‼」


「魔法特化対! レールガン用意! 打て‼」


次次と軍船が沈んで行くが、魔法特化隊のレールガン部隊、そこにいきなり襲いかかって来る者がいた。


ザバーン‼


いきなり大水が押し寄せる、レールガンは当然水に弱い


「させません‼ アグニア‼」


巨大な炎の竜巻が一瞬で水を蒸発させた、だが……これ程の魔力、イシュタルか?

だがそこには女神イシュタルの様に美しく成長したルチルがいた、そして今極大魔法とフォルムの混合技を放ったのが何とルチルだった。


「何と言う強大な魔力よ…………」


「お主まさか⁉ エーギルか!」


エーギルと言えば北欧神話に出てくる海の神か⁉


「如何にも、主神オーディーンの命を受け、参上した、だが我等が加わったとは言え、これ程の魔力を持ち合わせている、無名の女神がいるとは、そう簡単には行かぬようだな」


「私は女神なんかじゃ有りません‼」


「何をバカな、成らばお主が纏っているそれはなんだ? 神衣ではないか」


「確かにこれは神衣と言われるものです、愛する健様が造ってくださいました、ですが私は神では有りません‼」


「何故神衣を纏いながら神を否定する!」


「だって…………健様が教えてくださいました‼ この宇宙に神様なんていないからです‼」


よく言ったルチル! そうだ、神様なんて居ねーんだよ‼

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