第158話 四大天使

使徒が出てきて何か逃げちゃ駄目だ!のアニメみたいになって来ましたが、前もって言っておきます。

全く意識して書いておりません‼


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本文


第六プリズンではシャチーとサドキエルが対峙していた。


「生意気なガキだぜ、さて、あんまり時間かけててもしょうがねー、とりあえずガキと言えど早めに殺すか」


「あたしさ~、健様にこのアルザルに入って直ぐにこんな話聞いたんだよね? ある所に天使達がいて、神様からこんな命令が下されたの、、、神の創り出した人間アダムに仕えるようにと、だけど天使が人間などに屈すべきにあらず! と頭を下げなかったのよね?

この天使達の筆頭がアザゼルって言うらしいんだけどさ? この行いは神を否定するに等しい行為で結果、天界を追放されてこの天使達が堕天使に成ったんだって! んでね? この天使達、宗教毎に呼び名が違うらしいんだけど、、アザゼルの別名…………聞きたい?」


「………………言ってみろ!」


「サドキエル…………あんただよ‼」


「この糞ガキーーーーーー!」


「やっぱりそうなんだ‼ 健様は神話の出来事は殆どが正しい事だったって言ってたけど、これも本当だったんだね~‼ 天界の裏切り者さん?」


サドキエルは剣を取りだしシャチーを切りつける、だがシャチーは悉くかわし


「他にもさー、こんな事も言ってたよ! この天使達が人間の女に手を出してさ~‼」


「黙れ! このガキ‼」


怒り狂うサドキエル、その攻撃はもう目茶苦茶に成っていた


「その結果出来た子供がさ~‼」


「黙れと言ってんだろ! このガキ‼」


「もともとは神に命ぜられて地上の人間を監視する見張りの者たちだった‼」


「ウルセー!」


「アザゼルら見張りの天使たちは、人間を監視する役割であるはずが~‼」


「何時まで喋ってやがる! この糞ガキ‼」


「人間の娘の美しさに魅惑された! あはははは!」


「黙れ!」


「アザゼルらとともに200人ほどの見張りの天使たちが地上に降り、人間の女性と夫婦となったとさ? シャチーも可愛いでしょ~⁉」


「ウルセーってんだろ!」


「200人の天使たちは女性と関係をもち、女たちに医療、呪いなどを教え、女性たちは巨人を産んだ!」


シャチーの動きが急に止り、サドキエルの剣をわしずかみにして剣を握り潰す


バキン‼


「さっきここに来て直ぐに、レプテリアンの部隊と一緒に巨人と戦ったんだよね?」


「んな! だ、だからどうした!」


「普通に人間と夫婦に成ってさ、幸せに暮らすんならそれで良いさ…………でもさ? あんた何で人間をお人形にしようとしている奴等と一緒にいるのさ?」


「一々お前のようなガキに話す理由はねー!」


「ならあたしが言ってやるさ! あんたは人間の女の美しさに魅惑されたんじゃない! 自らの欲望を満たしたかっただけさ!」


「…………だからどおした? お前の主人の大和も同じだろ‼ 何百と言う人間の女を侍らせて好き放題じゃねーか!」


バキ‼

シャチーがサドキエルの顔面を強打した、吹っ飛ぶサドキエル


「グハ‼」


「汚らわしいね! お前何かと健様を一緒にしないでくれる? 健様は人間を守る為に命かけて戦っているのよ⁉」


「う、ウルセー! 俺はこんな所で終わる訳にはいかねーんだよ! 俺を追放しやがったナンムのクズどもに仕返しするまでな~‼」


「どっちがクズだ! お前に武器なんか必要無い! 行け! ドゥン‼」


獅子が飛び出しサドキエルの首に食らい付く


「ゴワーー! 放れろ! この畜生めが!」


ザシュ!

シャチーの手刀がサドキエルの腹部にめり込んだ


「ぐ、、グファ‼」


「本当に救いようの無いクズね? あんたってさ……」


「ガキ…………テメー…………その目…………その獅子……闘いの神…………ドゥルガー! 俺が叶う筈は、、なかった…………」


「関係ないね、そんなの、、あんたは誰かを守る闘いをしなかった、あたしは愛する人の為に闘った、その差よ!」


「シャチー! そいつ、サドキエルか?」


「健様~‼」


シャチーが飛び付いて来る、俺はシャチーを肩車してやり


「よく頑張ったな! 偉いぞシャチー」


「うん! でもこいつ本当に健様の言ってたアザゼルだったよ‼」


「だろうな、今までの経緯からも神話の出来事は事実だろう…………さて、急ごう‼」


ーーーーーーーーーー


その頃地上では


「それでは頼んだよ? アプスー、いや、楓」


「今は朔じゃ、イナンナ、じゃが浮き舟のエネルギーを満タンに戻すとは、何れだけお主の力は甦ったのじゃ…………」


「そうだね~後100回はからっけつの浮き舟のエネルギーを満タンに出切る位だね? 嬉しい誤算だったよ、、、

健達を頼んだよ? 彼等にはまだまだ使命が有る、ここで死なせる訳には絶対にいかない、それに僕にとって彼は全てだ、、この体が口惜しいよ、、、もっと早くに健の存在に気付いていれば、新しい器を探していた物を…………」


「泣くでない、愛の女神が涙など流すな、お主の分まで妾が主人殿を助ける、安心せい」


「妾もイナンナとここで待っておる、妾も闘いたいのは山々じゃが…………」


「止めておくがよい、そなたまで加われば本当にこの宇宙は崩壊するぞ⁉」


「そうじゃな…………ではの? 朔、お主も無理をするでないぞ?」


「うむ、では行って来る。さて、シエラ、足の方は大丈夫じゃな?」



「はい! イナンナ様からお姉さまが頂いたお薬で大分良くなってたんですけど、イナンナ様の先程の魔法で完璧です!」



「うむ、ではルル、ルララ、ワルキューレ隊及びASR隊、アガルタへ向けて出陣じゃ‼」


「あいさ~‼」


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アケローン川


「セーラさん、第三波が来ました!」


「テイアーさん、向こうの抑えを! セフィリア、そっちは?」


「動けません! 姉さん?」


「こちらも無理だ! 一体何れだけの敵がいるんだ!」


「救護班、こっちにも負傷者が!」


「リーア! 救護班を援護、敵を食い止めて!」


「了解! 母さん、後ろ‼」


「く! まだよ‼ 化血神刀‼」



アケローン川では死闘が繰り広げられていた、元々数の上では圧倒的な不利を強いられているが、質では遥かに勝っていたワルキューレ隊のメンバーだった。それが均衡を保っていた理由だったが、ここに来てまたもや敵が5000増えたのだ、いくらなんでももう限界だったのだ。


「こんな所で…………健様がお帰りになるのを待たなければならないのに…………」


だがそんな時


「あ! あれは、浮き舟です!」


「ディケー? あ! 朔! 朔上皇‼」


「よう持ちこたえたお主ら! 妾が来たからには誰一人とて失わぬ! ルル! そこの広場に着陸せい!」


朔が浮き舟のデッキの上で指示を出していた


「シエラ、本当に大丈夫なの?」


「お姉さん、私じゃなきゃあの新兵器は使えないでしょ? 何の為にあれを持って来たのか解らなく成ってしまうわ?」


「解りました、では上皇、私は先に」


「うむ、じゃが、まだその羽上手く使いこなせまい? 無理はするでないぞ」


「この高さからなら羽も必要有りません」


そう言って飛び降りるアンナ、何と巨人の頭の上に飛び降り、そのまま切りつけて乱入していった


「ワルキューレ隊大佐、アンナ、参ります‼」


着陸した浮き舟からは一斉にワルキューレ隊とASR隊の隊員達が飛び出した


「押し出せーーーーーー!」


朔の号令の元、一気に突撃する隊員達


「上皇、助かりました、正直もう駄目かと……」


「よう持ちこたえたセーラ、して主人殿は?」


「このアケローン川を渡って向こう岸に」


「ここからは冥界の領域、浮き舟でも渡るのは無理か…………ならば我らの役割はここを死守する事じゃ!」


「はい!」


ーーーーーーーーーー


そしてアイオロス達は第八プリズンへと到着していた。


「ほう、ここにも巨人がいたか」


「鬼、と人々には呼ばれている存在ですね、阿鼻地獄…………殺生、盗み、邪淫、飲酒、妄語、邪見、犯持戒人、父母・聖者の殺害等をした者が落ちると言われるプリズンです」


「まああの巨人達が邪魔だから」


テーセウスが飛び出し鬼を一匹始末した。


「お前ら! こんな事をして只で…………グハ‼」


「五月蠅い、邪魔だ!」


アイオロスが別の鬼の腹に拳をめり込ませる、鬼の腹はそのままぶち抜かれた


「ほう、お前は海王一族の名高き大将軍、アイオロスか、流石にゴリアテごときでは相手にならんか…………」


「貴様は?」


「私は大天使ミカエル、この第八プリズンの監守だ」


「そうか、今までの奴等より多少骨が有りそうだ」


「そうだね~、ならこうしよう。叔父上、僕がこいつの相手をするよ、叔父上は次のプリズンで僕や大和君達を待っててくれ、勿論次の監守は叔父上に任せるよ」


「良いだろう、調度俺も大和の持って来る情報が欲しいと思った所だ、ならここは任せた、先へ急ごう‼ ナンナ」


「ええ、ではテーセウス、お願い致します」


「任せちゃって~」


アイオロス達は先に、対に最大の英雄、テーセウスが牙を剥く

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